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【市況】明日の株式相場見通し=方向感に乏しい推移、下値固めで地合い改善へ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(30日)の東京株式市場は、日経平均株価の動きが一段と煮詰まり感を強めるなか、売り買いともに手控え姿勢持続で方向感に乏しい推移となりそうだ。

 実質4月新年度相場入りしていることから、3月期末の配当などの権利取りを終了し、持ち高を減らす売りも継続しそうだ。半面、外国為替市場では、円相場が1ドル=113円台後半から114円台をうかがう動きをみせており、積極的に売りにくい地合いとなりそうだ。

 市場関係者からは「きょうは、3月期末の権利落ち日に当たり、配当権利落ち分は市場推計で130円弱だった。したがって、即日埋めは叶わなかったものの、実質は前日比ほぼ100円高となり、市場参加者には底堅い印象を与えたようだ」との見方が出ていた。

 29日の東京株式市場は、朝方売りに押される展開となったが、下値では押し目買いも入って下落幅を縮小する推移となり、日経平均株価終値は前日比30円84銭安の1万7103円53銭と小幅反落した。ただ、権利落ち分を差し引くと実質的にはプラス圏で着地したことになる。

 日程面では、2月の鉱工業生産指数(速報値)、2月の自動車生産・輸出実績に注目。海外では、米3月のADP雇用統計、ミャンマーで政権委譲(新大統領就任)の記念式典が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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