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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:神戸物産、アイフル、大成建、安藤ハザマ

神戸物産の日足チャート 「株探」多機能チャートより
■神戸物産 <3038>  2,867円  +240 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 15日、神戸物産 <3038> が決算を発表。16年10月期第1四半期(15年11月-16年1月)の連結営業利益が前年同期比48.5%増の23.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の業務スーパーの既存店売上高が前年同期を上回って推移する中、PB商品の品揃え強化や販管費の抑制が奏功し、採算が急改善した。なお、為替差益とデリバティブ評価益の減少で、連結経常利益は前年同期比18.0%減の24.3億円だった。

■アイフル <8515>  390円  +21 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 アイフル<8515>が反発。野村証券では、株価は過去半年間の高値から27%程度下落し、バリュエーションの割高感が消失したと指摘。今後の主なカタリストとして、利息返還請求の沈静化で好条件の資金調達が可能になること、同請求の沈静化で信用格付けが向上し、信用保証事業が拡大すること、クレジットカード事業などの収益源の多角化を取りあげ、マイナス金利政策導入による金利低下により、貸倒費用を除く粗利益率の改善が想定されることは事業構造上ポジティブと判断。レーティングを「リデュース」から「ニュートラル」に、目標株価を300円から370円に引き上げている。

■アコム <8572>  566円  +22 円 (+4.0%)  11:30現在
 アコム<8572>が反発。国内大手証券では、株価は過去半年間の高値から20%程度下落し、バリュエーションの割高感が消失したと指摘。強気に転じるカタリストは、成長性と収益性の改善確認、株主還元の復活とみて、リスク要因は徐々に改善へ向かうと解説。レーティングを「リデュース」から「ニュートラル」に、目標株価を430円から550円に引き上げている。

■福山通運 <9075>  605円  +21 円 (+3.6%)  11:30現在
 15日、福山運 <9075> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.61%にあたる400万株(金額で24億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から7月29日まで。

■丸善CHI <3159>  352円  +12 円 (+3.5%)  11:30現在
 丸善CHIホールディングス<3159>が急伸。同社は昨日引け後、16年1月期連結業績と17年1月期業績見通しを発表。16年1月期業績は、売上高が前の期比3.7%増の1751億3700万円、営業利益は同8.9%増の22億400万円となり、17年1月期は売上高が前期比0.8%増の1765億円、営業利益は同9.3%増の24億1000万円を見込んでいる。会社側では、前期は店舗の新規開店・改装費用計上、図書館サポート事業におけるコスト増などの影響があったとしながらも、文教市場販売事業で洋書・外国雑誌が増収だったと発表している。

■ジェイエイシ <2124>  1,223円  +41 円 (+3.5%)  11:30現在
 JAC Recruitment<2124>が5連騰で連日の昨年来高値更新。同社は外資系向けに強みを持ち高額案件に特化した人材紹介ビジネスを手掛ける。15日取引終了後、16年2月度の月次売上高(連結ベース)を発表したが、9億6873万円で前年同月比35.3%増と高水準の伸びをみせた。1、2月累計では前年同期比38.1%増となっており、今期も好調なスタートを切ったことで、物色人気が増幅している。

■ユー・エス・エス <4732>  1,860円  +59 円 (+3.3%)  11:30現在
 15日、USS <4732> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.93%にあたる500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月16日から9月23日まで。

■大成建設 <1801>  753円  +19 円 (+2.6%)  11:30現在
 大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>など大手ゼネコン株が高い。東京市場は海外株安や為替の円高などを横目に輸出株に物色資金が向かいにくく、内需株優位の構図にある。そのなか、「今年は5月に伊勢志摩サミットがあり、7月に参院選が予定され、政府としても腰を入れた景気刺激策をアナウンスする必要に迫られている。早晩、16年度予算の成立後に補正予算の話などが浮上することが見込まれ大手ゼネコン株は物色資金を向ける格好の対象」(市場関係者)との指摘が出ている。いずれも16年3月期は大幅な利益拡大が見込まれているほか、東京五輪関連やリニア中央新幹線などビッグプロジェクトを背景に17年3月期も業績拡大基調が続くとの思惑が株高を支援している。

■UBIC <2158>  966円  +17 円 (+1.8%)  11:30現在
 UBIC<2158>が反発。15日の取引終了後、テキストから感情を抽出する技術に関して、日本における特許を取得したと発表しており、知的財産戦略強化につながるとの期待から買いが入っている。今回特許を受けた技術は、文章から人間の感情を表現している部分を同社独自開発の人工知能エンジンKIBITが抽出し、その感情が特定の事象に対してどのように作用したかを評価する技術。例えば、「穏やかな雰囲気が心地よかった」「少し期待外れだった」など、レビューサイトに記載された少数のコメントからKIBITがユーザーの機微を正確に捉え、そのユーザーがある商品・サービスに対してポジティブ・ネガティブな感情を抱いていることを特定することができるという。同技術により「ECサイトに出品中の商品の評判がよい」など、人間の感情のダイナミクスを正確に捉え、デジタルマーケティングに活用することができるとしている。

■アサヒ <2502>  3,440円  +14 円 (+0.4%)  11:30現在
 アサヒグループホールディングス<2502>が続伸。UBS証券では、今期ガイダンスの発表後、株価は下落したため今期の低成長予想は織り込まれたと指摘。今期の業績が冴えない事は確かとしながらも、来期から連結化となる欧州ビールの買収効果を加味すると、17年度EPS成長は再び10%以上に回帰するとみて、今夏以降は、欧州ビール取得による成長への期待、酒税一本化の議論浮上等、強材料も見込まれると解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価は4700円から3800円に引き下げている。

■Jティッシュ <7774>  1,395円  -143 円 (-9.3%)  11:30現在
 15日に業績修正を発表。「今期経常を赤字拡大に下方修正」が嫌気された。
 J・TEC <7774> [JQG] が3月15日大引け後(15:30)に業績修正を発表。16年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の5.8億円の赤字→6.4億円の赤字(前期は6.8億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒Jティッシュの詳しい業績推移表を見る

■安藤・間 <1719>  541円  -38 円 (-6.6%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 15日、安藤ハザマ <1719> が100億円の新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料。転換価格は677円で、発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は7.98%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金のうち32億円をトンネル掘削用機械など土木建設用機械の取得に、27億円を技術研究所の増設・改修や研究開発に投じる。残りは人材育成や借入金の返済に充てる。

■オークマ <6103>  829円  -26 円 (-3.0%)  11:30現在
 オークマ<6103>が続落。クレディ・スイス証券では、国内補助金の規模は予想以上に小さいことや海外景況感の悪化もあり、月次受注の再加速期待は薄れたと指摘。自社株取得期待(前回は14年11月に株価900円割れで実施)があることから下値リスクは少ないと見ているものの、ショートカバー以外に株価が上昇に転じる状況はなさそうと解説。レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を1400円から900円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 MAGHD <8073>  122円  +30 円 (+32.6%) ストップ高   11:30現在
 バリューゴルフ <3931>  2,520円  +500 円 (+24.8%) ストップ高   11:30現在
 トリケミカル研究所 <4369>  666円  +100 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カイオム <4583>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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