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【市況】万科が13%高、深セン地鉄集団の出資受け入れで


週明け14日の香港マーケットでは、不動産デベロッパー中国大手の万科企業(チャイ
ナ・ヴァンカ:2202/HK)が急伸。前日比12.99%高の20.70香港ドルで前場の取引を
終了した。
深セン市地鉄集団の出資受け入れが手がかり。万科企業は13日、深セン市地鉄集
団から、同市地下鉄の駅ビルプロジェクトを買収する方針を明らかにした。買収価格
は400億~600億人民元(約7020億~1兆530億円)を予定し、主に新株を割り当てる形
で支払う。これにより深セン市地鉄集団は、万科の主要株主となる見込みだ。
新株の発行規模や割当価格などの詳細は未定。双方が引き続き交渉を行い、決定
する運びという。
今回の計画は単純な資産買収ではなく、宝能グループによる敵対的買収に対抗し
たものとみられている。地元メディアによると、深セン市地鉄集団への新株割当が終
了した後、万科経営陣と友好株主(華潤集団、深セン市地鉄集団)の持株比率は合計
で40%を超え、宝能グループの24.2%を上回る見込みだ。不動産から金融など幅広く
手がける民営コングロマリットの宝能グループは昨年7月以降、傘下企業を通じて万
科株を買い付け、筆頭株主に浮上している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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