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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ブラザー、ドンキHD、キヤノン、オリックス

■ブラザー工業 <6448>  1,290円  +35 円 (+2.8%)  本日終値
 ブラザー工業<6448>が続伸。大和証券は、同社の16年3月期第3四半期はコスト削減効果でプリンティング&ソリューションズ(P&S)事業が4四半期ぶりに増益だったとリポートで紹介。下方修正された16年3月期の会社側の営業利益計画は保守的な印象として、P&S事業を中心に会社計画超過を予想している。ただ、17年3月期の営業利益予想は450億円とし、為替のマイナス影響のほか、ハイエンドスマホの販売減速によりM&S事業の販売が低調に推移すると考え、減益を予想している。同証券は、レーティングは「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は1900円から1400円へ引き下げている。

■曙ブレーキ工業 <7238>  261円  +7 円 (+2.8%)  本日終値
 曙ブレーキ工業<7238>が続伸。10日の取引終了後、投資有価証券の一部を売却したことに伴い、第4四半期に投資有価証券売却益16億6900万円を特別利益として計上すると発表したことが好感されている。なお、同件は昨年12月15日発表の16年3月期通期連結業績予想の修正に織り込まれているという。

■ドンキHD <7532>  3,985円  +95 円 (+2.4%)  本日終値
 ドンキホーテホールディングス<7532>が続伸。同社が10日に発表した2月月次販売は既存店販売が前年同月比5.8%増、全店ベースでは15.7%増だった。1月は既存店が5.9%増、全店が15.5%増であり、年初からの好調が続いている。「春節」効果もありインバウンド関連需要が堅調、食品や化粧品、生活家電が伸びた。中国懸念でインバウンド需要が伸び悩むとの見方から、株価は年初から軟調に推移しただけに、下値には見直し買いも流入しているようだ。

■TOKAI <3167>  588円  +12 円 (+2.1%)  本日終値
 10日、TOKAI <3167> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.9%にあたる340万2684株(金額で18億4425万円)を子会社より自社株式を相対取引で取得すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。なお、買い付け価格は10日終値を5.9%下回る542円。

■キヤノン <7751>  3,363円  +63 円 (+1.9%)  本日終値
 キヤノン<7751>やコニカミノルタ<4902>など欧州売り上げ比率が高い銘柄が堅調。11日の東京為替市場で1ユーロ=126円50銭前後と前日午後5時時点に比べ2円近い大幅なユーロ高・円安となっている。10日の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和が決定されたが、ドラギECB総裁は記者会見で「追加利下げが必要になるとは思わない」と発言。これを受け、追加緩和が限界に近づいたとの見方が浮上し、ユーロが上昇した。このユーロ高に伴い欧州向け比率が高い精密株などには買いが入っている。

■チムニー <3178>  2,950円  +53 円 (+1.8%)  本日終値
 チムニー<3178>が堅調。同社は10日の取引終了後、2月度の月次売上高を発表、既存店では前年同月比2.7%減となったが全業態では5.3%増となった。「さかなや道場」を2店舗出店(直営店舗)し、2月4日から3月6日まで、グループ創業32年の感謝を込めた「大創業祭」を開催。

■三菱商事 <8058>  2,074円  +32 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱商事<8058>は堅調。同社はこの日、韓国の斗山重工業とベトナム現地パートナー2社を含む4社コンソーシアムで、ベトナム電力公社Vietnam Electricity(EVN)が同国南部ビントゥアン省ビンタン地区に計画している石炭焚火力発電所(出力60万キロワット)の建設工事を受注ししたことを発表した。今回のプロジェクトは、三菱商事が、斗山重工業、ベトナム現地パートナー2社とのコンソーシアムで13年にEVNから受注し、現在建設中のビンタン4石炭火力発電所(出力60万キロワット2基、合計120万キロワット)の隣接地に、追加で1基建設するもので、19年の運転開始を予定している。三菱商事が蒸気タービン及び発電機の供給、斗山重工業がボイラーの供給および現地工事、ベトナム現地パートナー2社がプラント補機の供給を担当する。

■オリックス <8591>  1,598.5円  +20.5 円 (+1.3%)  本日終値
 オリックス<8591>が続伸。国内大手証券がレーティングを格上げしたことが確認されている。SMBC日興証券は、オリックスの投資評価を「2」から「1」へ引き上げ、目標株価を2000円から1900円に若干引き下げた。アナリストは「経営が高度化し、基礎的収益力が高まる」とリポートを発行。16年以降の利益予想を上方修正した理由として、M&A効果の織り込み、海外金融収益の増加など4つの理由を挙げている。また米系証券会社が実施した海外投資家訪問で、マイナス金利以降の相場で関心のある銘柄にオリックスの名前が挙がっていることも市場で話題になったばかりだった。

■日軽金HD <5703>  189円  +2 円 (+1.1%)  本日終値
 日本軽金属ホールディングス<5703>が反発。午後2時ごろ、従来5円を予定していた16年3月期の期末一括配当について、1円増額して6円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。

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