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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):昭和シェル、OSG、ハーモニック、ゆうちょ銀

■ベクトル <6058>  2,738円  +320 円 (+13.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ベクトル<6058>が続伸。いちよし経済研究所が3日付で投資判断「A」を継続しつつ、目標株価を2500円から3200円へ引き上げたことが好材料視されている。現状の利益は、自社イベントに関する一時的なロス計上を除けば、同経研の予想を上回るペースで推移していると評価。これを受けて、16年2月期営業利益は従来予想の19億円から18億円(会社予想17億円)へ若干保守的に見直すが、17年2月期は同27億円から28億円へ、18年2月期は同34億円から38億円へ上方修正している。

■日本工営 <1954>  396円  +38 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 日本工営<1954>が急騰。同社は3日、英国の建築設計会社BDPホールディングスを約170億円で買収することを発表、これをポジティブ材料とみた買いを呼び込んでいる。BDP社は3D設計で高技術力を有し、日工営は手薄な建築分野を強化して、海外でのインフラ整備や民間建築需要を取り込んでいく構えだ。

■ふくおかFG <8354>  397円  +26 円 (+7.0%)  本日終値
 ふくおかフィナンシャルグループ<8354>が大幅続伸。国内証券からポジティブな内容のアナリストリポートが確認されている。SMBC日興証券はふくおかFGのレーティングを「2」から「1」へ格上げ、目標株価を400円から450円に引き上げた。同証券のアナリストは「正ののれんの償却負担が結果的に軽減され、EPSが上昇する可能性、これが実現すれば、株価上昇余地があると判断し、投資評価を『1』に」とリポートで紹介している。マーケットでは、相場のリバウンド基調が強まったタイミングに、こうしたポジティブな内容のリポートが買い手掛かり支援材料になっているとみられている。

■アークランドサービス <3085>  3,165円  +135 円 (+4.5%)  本日終値
 アークランドサービス<3085>が反発。同社は3日取引終了後、「かつや」直営店の2月度売上高を発表したが、既存店売上高は前年同月比6.4%増と好調だった。プラスを確保し、伸び率も前月から大きく拡大している。また、全店ベースでは同7.1%増とこちらも伸び率は前月より大きくなっており、これをポジティブ視する買いを誘っている。

■ダイヘン <6622>  551円  +23 円 (+4.4%)  本日終値
  ダイヘン<6622>が3日続伸。岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断の「A」を継続した。目標株価は750円としている。同社は電力機器から溶接機、溶接ロボット、半導体機器を中心に事業展開しているが、配電網強化を背景に電力会社向けの柱上変圧器の需要が増加しているほか、東南アジアでも民需向け大型変圧器が堅調。電力関連機器の需要増加を受け、16年3月期の連結営業利益は前期比9%増の92億円と9期ぶりの最高益が見込める点を評価している。来17年3月期の同利益は103億円と連続増益を予想している。さらに自民党は「無電柱化推進法案」を今国会に提出、成立を目指す方針であり、「無電柱化が推進されることになれば、変圧器の新たな需要を通じて同社のビジネスチャンスを拡大させることになる」とみている。

■昭和シェル石油 <5002>  969円  +40 円 (+4.3%)  本日終値
 大和証券の石油元売セクターのリポートでは、石油元売6社(昭和シェル石油<5002>、東燃ゼネラル石油<5012>、富士石油<5017>、出光興産<5019>、JXホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>)合算の10~12月期経常損益は、赤字継続ながら前年同期比で改善したと指摘。16年度経常利益を前年度比6340億円改善の5270億円と予想し、在庫評価損の反動と石油精製事業の増益を想定。セクター判断「中立」を継続、個別では、富士石油、出光興産、JXをレーティング「2」で推奨している。

■OSG <6136>  2,064円  +81 円 (+4.1%)  本日終値
 3日、OSG <6136> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.10%にあたる200万株(金額で46億円)の自社株取得枠を5.36%にあたる500万株(金額で106億円)に変更すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は1月21日から12月31日まで。

■ハーモニック <6324>  2,778円  +99 円 (+3.7%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が反発。岩井コスモ証券が3日付で投資判断を新規に「B+」とし、目標株価を3000円に設定したことが好材料視されているようだ。昨年11月に下方修正を発表したが、10~12月期は中国や欧州で産業用ロボット関連の事案が発生し、12月には米スマートフォンの新機種生産に向けた前倒し的な受注が発生し、下期の受注計画は超過達成する見通しであることから、修正値の営業利益71億円は上振れの可能性が高いと指摘。同証券では16年3月期の営業利益を75億円と予想。また、来期もスマホ関連の案件発生や自動生産化の浸透を背景に同85億円を見込んでいるとしている。

■ゆうちょ銀行 <7182>  1,353円  +47 円 (+3.6%)  本日終値
 ゆうちょ銀行<7182>が3日続伸。マイナス金利の影響をネガティブに受ける業種として市場では、銀行、生保・損保などが大きく売られていたが買い戻しが入ってきている。SMBC日興証券では、ゆうちょ銀行のレーティング「2」を継続したが、目標株価を従来の1945円から1450円に引き下げた。同証券のアナリストは「マイナス金利政策影響を勘案、今後の実質業純を4~12%引き下げ、資金利益大幅減をキャピタルゲインでカバーし、微増益・微増配は継続」とリポートで紹介している。15年11月に超大型IPOとして、日本郵政グループ3社が新規上場して以来、多くの投資家・株主に関心の高い銘柄だけに直近の信用買い残が増加している点は、個人投資家の逆張り戦略が効いている格好となっている。

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