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【通貨】来週の為替相場見通し=4~6月GDPや中国動向を注視

 来週の外国為替市場のドル円相場は、一気に進んだリスクオフ相場が継続するかが焦点だ。予想レンジは1ドル=110円50~114円50銭。

 今週は11日には1ドル=110円90銭台をつける大幅な円高が進行。一週間で7円強のドル安・円高が進んだ。米国の3月利上げ観測が後退するとともに、日米金利差縮小観測からのドル売り・円買いが膨らんだ。特に、115円前後とみられていた“防衛ライン”を割り込んだことを契機に円高が加速した。

 来週はリスクオフ姿勢による円買いが続くかがポイント。特に15日に発表される10~12月期国内総生産(GDP)と売買が再開される中国・上海株式市場の動向が関心を集めている。GDPはマイナス成長になるとの見方があり、財政出動など景気刺激策が発動される機運が高まれば、円安要因となりそうだ。一方、上海株が下落するようならリスクオフ姿勢となり円高要因になりかねない。国内外要因を睨みながらの神経質な展開が予想される。16日には米2月NY連銀製造業景気指数、17日は米1月生産者物価、米1月鉱工業生産、18日には中国1月消費者物価指数の発表などがある。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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