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【市況】東京株式(大引け)=632円安、原油安と円高受け全面安

 20日の東京株式市場は、売り先行で始まった後も一貫して下げ幅を広げる展開で地合いの悪さが際立った。日経平均株価は大発会の暴落を超える下落幅となった。

 大引けの日経平均株価は前日比632円18銭安の1万6416円19銭と大幅安。東証1部の売買高概算は25億6622万株、売買代金概算は2兆6725億9000万円。値上がり銘柄数は40、対して値下がり銘柄数は1886、変わらずは9銘柄だった。

 前日の欧州株市場は総じて高かったものの、米国株市場では原油市況の下げを嫌気して上げ切れず、きょうの東京市場は引き続きリスク回避ムードの強いなかで始まった。世界景気の減速懸念が重荷となる一方、前日のWTI原油先物価格が1バレル=28ドル台まで下落したこともあって、産油国の政府系ファンドの売りなどを警戒する動きが改めて強まった。為替の円高も逆風材料となり、日経平均は先物主導で後場終盤に一段安となった。一部の材料株を除き全面安商状となり、全体のなかで上昇した銘柄はわずか2%にとどまった。また、東証1部の騰落レシオはきょうの大引け時点で再び60.4%まで低下している。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売られ、ファーストリテイリング<9983>の下げもきつい。クックパッド<2193>はストップ安。コア<2359>、アクリーティブ<8423>、日本通信<9424>なども大きく値を下げた。長谷工コーポレーション<1808>、五洋建設<1893>などの下げもきつい。

 半面、さくらインターネット<3778>が買われ、サイバネットシステム<4312>はストップ高。津田駒工業<6217>、タカキタ<6325>も上昇した。ルネサスエレクトロニクス<6723>、日本CMK<6958>、ガリバーインターナショナル<7599>なども物色人気に。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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