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【市況】東京株式(大引け)=92円高、反発も終始方向感を欠く展開

 19日の東京株式市場は前日比プラスとマイナスの挟間を往来する方向感のない展開。外部環境に対する警戒感は強いものの、最後は売られ過ぎ是正の買いがまさる展開で着地した。

 大引けの日経平均株価は前日比92円80銭高の1万7048円37銭と4日ぶり反発。東証1部の売買高概算は21億7318万株、売買代金概算は2兆1932億4000万円。値上がり銘柄数は861、対して値下がり銘柄数は948、変わらずは126銘柄だった。

 前日の米国株市場が休場だったが、欧州株市場は金融株の下げを背景に軟調に推移したことから、きょうの東京市場も売り優勢の展開でスタート。注目された中国のGDP発表後も方向感は定まらず、売り買い入り乱れる展開が続いた。為替の円高の動きを絡め前場後半に値を崩し、後場は円が再び安くなるのを横目に戻り足をみせた。大手銀行株が軟調で地合いを悪くしたが、鉄鋼株や輸出株の一角に買い戻しが入り全体相場を支えた。ただ、急落の反動による自律反発的な動きで、日経平均やTOPIXは高く引けたものの、値上がり銘柄数を値下がりが上回るなど、全般気迷いの地合いを反映している。

 個別では、富士重工業<7270>が上昇、任天堂<7974>は大幅高となった。日本電産<6594>も物色人気に。ルネサスエレクトロニクス<6723>、日本CMK<6958>が値を飛ばし、日本写真印刷<7915>、サトーホールディングス<6287>なども買われた。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、JT<2914>も冴えない。さくらインターネット<3778>が大幅安となったほか、ネクスト<2120>も大きく値を下げた。乃村工芸社<9716>、江崎グリコ<2206>、オカモト<5122>なども売られた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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