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【市況】売り先行か、地政学リスクでポジションを取りづらい展開


『米株式市場』


5日のNY市場はまちまち。昨日の大幅下落を受けて、寄り付き後は買いが先行したものの、中国経済への懸念を背景とした世界経済の先行き不透明感や中東情勢の緊迫化を受けて投資家心理が悪化しており、前日終値を挟んで小動きとなった。ダウ平均は9.72ドル高の17158.66、ナスダックは11.66ポイント安の4891.43。


グローベックスの米株先物は不安定に推移しており、NYダウで170ドル安程度を織り込んで推移している。欧州市場も軒並み反落してのスタートとなった。



中国・上海市場は当局の株価下支え策が奏功し落ち着きをみせてきたが、為替市場では人民元安誘導の観測を背景に円が全面高となったほか、北朝鮮の水爆実験発表が嫌気され、リスク回避の動きが強まっている。サウジアラビアとイランの緊張に加え、北朝鮮の地政学リスクを警戒する流れとなり、リスク資産を圧縮する動きが意識される。



また、12月の独サービス業PMI改定値が予想を上回るものの、一方、独首相官邸での不審物発見で封鎖との報道もあり、ポジションを取りづらい状況である。その他、経済指標では週末の雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告の発表のほか、FOMC議事録も予定されているため、これらを見極めたいとするムードも強そうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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