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【市況】<マ-ケット日報> 2015年12月9日

 9日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比191円安の1万9301円で、先月6日以来、約1カ月ぶりの安値をつけて取引を終えた。欧米の株安と円高を嫌気して200日移動平均線(1万9485円)を割り込む下げとなってしまった。一方、多少の値頃感が働いてきたのか、東証1部の出来高が今週初めて20億株を超えるなど、少しだが押し目買いも増える兆候にある。

 昨日の米国市場は中国のさえない景気指標や原油安を受けてダウ平均が大幅続落した。原油先物(WTI)は6年10カ月ぶりの安値を記録。エネルギー関連株の下げでダウ平均は一時250ドル近い下げを演じている。さて、ここに来て原油安など不透明な外部要因のあおりを受けて調整色を強めている東京市場、本日は日経平均が200日移動平均線を割り込む展開となってしまった。心理的なフシ目1万9500円と合わせて目先の下値支持ゾーンとみる向きが多かったが、あっさりと下回ったことで年内2万円回復がやや遠のいた感がある。一方、週末のメジャーSQや来週の日米の金融政策会合を通過すれば動きやすくなってくるのも事実。年末で主力投資家がどこまで動けるかはわからないが、来年に向けた買いを入れてくることは十分にありそうだ。日銀のETF買い支えもあり一段の下振れはなさそうである。個別ではディズニーリゾート誘致の話しが沖縄に出ていることから、OLC <4661> が反発。増配と自社株買い発表でアサツーDK <9747> も買われている。(ストック・データバンク 編集部)

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