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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アサツーDK、積水化、OLC、クレセゾン

■アサツー ディ・ケイ <9747>  3,390円  +330 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 8日、アサツーDK <9747> が従来未定としていた15年12月期の期末配当は238円(前期は561円)実施する方針としたことが買い材料。自社株取得を含む目標総還元性向50%を踏まえ、普通配当23円を実施する。これに、資本効率化で創出した資本余剰金による特別配当215円を上積みする。前日終値ベースの期末配当利回りが7.78%となり、配当権利日が間近なだけに配当狙いの買いが向かった。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の0.95%にあたる40万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■酉島製作所 <6363>  1,045円  +39 円 (+3.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 酉島製作所<6363>が反発し年初来高値を更新。岩井コスモ証券は8日、同社株の目標株価を930円から1130円に見直した。投資判断の「B+」は継続した。16年3月期第2四半期(4~9月)累計の営業損益は6億5200万円の赤字だったが、ポンプの設計標準化などの成果で「収益性は着実に改善している」と指摘。16年3月期の営業利益は会社予想10億円に対し12億円(前期比3倍)への増額修正を予想している。また17年3月期は21億円と連続増益を見込んでいる。

■積水化学工業 <4204>  1,549円  +55 円 (+3.7%)  11:30現在
 積水化学工業<4204>が反発。同社は8日、自動車のフロントガラス全面に文字や図を表示可能な合わせガラス用中間膜(自発光中間膜)の基礎技術を確立し、12月10日から東京ビッグサイトで開催される展示会「エコプロダクツ2015」にデモ機を展示することを発表した。自発光中間膜には、発光材料が含まれており、車内に設置するプロジェクターから特殊なレーザー光を照射すると、照射された部分が発光し、文字や画像を表示する仕組み。近年、自動車走行時の安全性向上や、車室内のIT化に対応するため、速度や車線に関する情報をフロントガラスに表示するヘッドアップディスプレー(HUD)システムを採用する車種が増加している。同社では18年の上市を目指し、自発光中間膜のさらなる開発を進めていく。

■オリエンタルランド <4661>  7,211円  +158 円 (+2.2%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が反発。8日、菅義偉官房長官と沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長が会談し、佐喜真市長がディズニーリゾートの誘致への協力を求め、菅官房長官がこれに応じてオリエンタルランドの加賀見俊夫会長に協力を求めたことが明らかになっており、実現すればOLCの業容拡大につながるとの見方が強まっているようだ。

■クレディセゾン <8253>  2,363円  +43 円 (+1.9%)  11:30現在
 クレディセゾン<8253>はしっかり。8日取引終了後、自社株取得枠の設定を発表した。自己株を除く発行済み株式数11.41%相当の2100万株、487億2000万円を上限に9日朝の立会外取引で取得する方針。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とする狙い。筆頭株主の、みずほ銀行が保有する2009万株強の株式売却の受け皿としての自社株買い実施となる。持ち合い株売却による株式需給関係の悪化が見込まれず、株価にはプラスに働いている。

■クックパッド <2193>  2,723円  +45 円 (+1.7%)  11:30現在
 クックパッド<2193>が4日続伸。8日付で岡三証券がレーティング「中立」継続ながら今15年12月期通期業績を連結営業利益で従来予想の58億3000万円(前期実績26億7900万円)から59億円へ、来期予想を71億円から77億7000万円へ引き上げた。会員事業は、「dグルメ」との競合の影響も軽微とみられ、当面順調な拡大が続くと予想している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,175.5円  +11 円 (+0.9%)  11:30現在
 石油関連株は反発。国際石油開発帝石<1605>と石油資源開発<1662>はともに4日ぶりに上昇している。米原油先物相場は8日、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近1月物が前日比0.14ドル安の1バレル37.51ドルで取引を終えた。一時、36.64ドルと2009年2月以来、約6年10カ月ぶりの水準に落ち込む場面があった。4日の石油輸出国機構(OPEC)総会で減産が見送られたことから、石油市場の供給過剰懸念が強まり、原油価格は下げ基調を強めている。ただ、この日の時間外取引では38ドル台へと値を戻している。石油関連株は、国際帝石の場合、前日5%強と急落していることもあり、この日は値ごろ感からの買い流入しているようだ。

■北海道電力 <9509>  1,099円  +9 円 (+0.8%)  11:30現在
 北海道電力<9509>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、原子力規制委員会における泊原発3号機の安全審査の進捗が注目点とみて、原発の再稼働タイミングは、泊原発3号機が2016年7月、泊原発2号機が2016年9月、泊原発1号機が2016年11月と予想。2016年4月に電力の小売全面自由化が予定されている事を受け、人口密度の高い三大都市圏に新規参入者が多くなる可能性があり、同社の電力販売地域の販売競争への影響は相対的に小さいと想定。泊原発の再稼働による原子力利用率の上昇に期待して、レーティング「オーバーウエイト」を継続。目標株価は1460円から1850円まで引き上げている。

■青山商事 <8219>  4,710円  +15 円 (+0.3%)  11:30現在
 8日、青山商 <8219> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.90%にあたる50万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月10日から12月22日まで。

■アズビル <6845>  3,050円  -95 円 (-3.0%)  11:30現在
 制御・自動化機器大手のアズビル<6845>が続落。野村証券は同社についてのリポートで、16年3月期以降の業績予想を国内鉱工業生産の回復が遅れていることや、社内システム稼働に伴う費用増加などを考慮して減額修正している。ただ、ビルディングオートメーション(BA)事業の首都圏再開発案件の増加や、事業構造改革から堅調な業績が見込まれると解説。目標株価は業績修正を反映して3200円から3050円へ引き下げ、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■レンゴー <3941>  509円  -14 円 (-2.7%)  11:30現在
 レンゴー<3941>が6日続落。SMBC日興証券が8日付で投資判断を「1」から「2」に引き下げたことが弱材料視されている。同証券では、段ボール製品の値上げ効果や軟包装子会社の業績改善などで、営業利益は15年3月期をボトムに回復局面に入るという見通しに変更はないとしながらも、段ボール製品の値上げ交渉が同証券の想定ほどは活性化していない点を指摘。16年3月期の営業利益予想を160億円から115億円(会社予想140億円)へ下方修正したのをはじめ、17年3月期も同175億円から140億円へ、18年3月期を同190億円から150億円へ下方修正している。なお、目標株価は550円を据え置いている。

■VTホールディングス <7593>  706円  -12 円 (-1.7%)  11:30現在
 VTホールディングス<7593>が小幅続落。TIWでは、16年3月期上期はホンダ<7267>、日産自動車<7201>ともに量販新型車の投入がほとんどなく、国内新車販売が落ち込む中でも大幅増収増益で着地したことから、「新車以外の部門の体質強化に注力する効果が具現していることが評価できる」と指摘。通期は会社計画を上回る増益で着地する公算が大きいとの見方で、財務体質も改善傾向にある中、新たなM&Aへの期待も膨らみやすいと解説。株価にはなお上昇余地があると見て、レーティング「2+」を継続している。

■新日鐵住金 <5401>  2,396円  -35 円 (-1.4%)  11:30現在
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株への売りが目立つ。鉄鋼セクターは業種別騰落率で10時現在値下がり率2位。世界株市場を揺るがす原油市況の下落は背景に中国景気の減速があり、足もとの低調な中国の経済統計を受け、東京市場でも市況関連株に再び逆風が意識される相場環境となっている。そのなか、鉄鋼業界は中国メーカーが内需低迷を受けて鋼材をアジアに輸出し、供給過剰懸念で市況が急落していることから収益への影響が懸念されている。「日本の高炉メーカーはアジア地域への輸出比率が高く、採算悪化の波が直撃している状況で、最近の下値模索の動きに反映されている」(国内中堅証券)という。

●ストップ高銘柄
 アンドール <4640>  534円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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