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【市況】<マ-ケット日報> 2015年11月27日

 27日の市場は日経平均が反落。終値は前日比60円安の1万9883円だった。序盤は夜間取引で日経平均先物が2万円台に乗せていた流れから小高く推移したが、2万円まであと6円と迫ったところで頭打ちとなり、その後は週末を控えた手仕舞い売りに押されマイナス圏へ落ちてしまった。東証1部の出来高も18億株と今週最低。2万円を前に実需がやや不足している感は否めない。

 昨日の米国市場は感謝祭のため休場。代わって注目された欧州市場はECB(欧州中央銀行)による追加緩和期待が材料となって軒並み株価は上げて引けた。さて、大証の夜間取引で日経平均先物が2万円で引けた(午前3時)流れから、本日の東京市場は小口買いが先行するスタートに。しかし、日経平均が昨日同様、2万円にあと少しというところで届かなかったことからにわかに手仕舞い売りが優勢に。10時半頃からマイナス圏に落ち、そのまま大引けまで軟調に推移した。中国上海株の下げが大きくなったことも影響したようである。来週は3日にECB理事会があり追加緩和が市場の大きな関心ごとに。また、4日には米雇用統計の発表も控えており、海外の材料に影響を受けそうな1週間となりそうだ。

 個別では自社株買いを発表したキッコーマン <2801> が3日続伸。楽天によるTOB発表を受けてケンコーコム <3325> がストップ高に。また、今期大幅増配を発表した日本アジアG <3751> もストップ高を演じている。(ストック・データバンク 編集部)

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