【市況】24日の米国市場ダイジェスト:ダウは19ドル高、原油高を好感
■NY株式:ダウは19ドル高、原油高を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17812.19 終値 :5102.81
前日比:+19.51 前日比:+0.33
始値 :17770.90 始値 :5070.66
高値 :17862.60 高値 :5110.75
安値 :17683.51 安値 :5050.14
24日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は19.51ドル高の17812.19、ナスダックは0.33ポイント高の5102.81で取引を終了した。トルコ軍機によるロシア軍機撃墜を受けて地政学的リスクへの警戒感から売りが先行。11月消費者信頼感指数が予想を下振れ、下げ幅を拡大したものの、堅調な原油相場が好感され午後になって上昇に転じた。但し、週後半に感謝祭を控えて引き続き閑散取引となっている。セクター別では、エネルギーや半導体・半導体製造装置が上昇する一方で運輸やメディアが下落した。
原油相場の上昇を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が堅調推移。ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は決算内容が好感され、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は電子決済サービス「アップルペイ」を中国で2月までに提供開始するとの観測から、買われた。一方で、トルコ軍機によるロシア軍機撃墜やテロへの警戒感からデルタ航空(DAL)、アメリカン航空(AAL)など、航空関連株が軟調。旅行予約サイトのプライスライン(PCLN)やエクスペディア(EXPE)も下落した。
著名投資家のカール・アイカーン氏は印刷機器大手ゼロックス(XRX)の株式7.1%を新規取得した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は122円54銭、トルコ軍が露軍機撃墜で地政学的リスクが高まる
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、122円64銭へ上昇後、122円31銭へ下落して122円54銭で引けた。米国の7-9月期国内総生産(GDP)改定値が予想に沿って上方修正されたことを好感し、いったんドル買いが強まった。しかし、NATO(北大西洋条約機構)メンバーであるトルコによるロシア機撃墜を受けて、プーチン大統領が「ロシア機撃墜はトルコの背信が原因」とトルコを強く非難したため、地政学的リスクが高まり、リスク回避のドル売り、円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0673ドルから1.0628ドルへ下落して1.0643ドルで引けた。ユーロ圏の地政学的リスクの高まりに、ユーロ売りも継続した。ユーロ・円は、130円68銭から130円20銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.5054ドルへ下落後、1.5093ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0185フランから1.0146フランへ下落した。
■NY原油:反発で42.87ドル、中東の地政学的リスクによる供給懸念で買い優勢
NY原油は反発(NYMEX原油1月限終値:42.87↑1.12)。43.46ドルまで上昇した後、いったん42.37ドルまで下落した。トルコ軍がロシアの爆撃機を領空侵犯したとして撃墜。両国間の緊張が高まる状況に、中東絡みの地政学的リスクへの波及も懸念され、原油の供給に関する先行き不安から買いが優勢になった。
ただ、24日の取引終了後に発表される全米石油協会(API)の週間統計、25日発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)への警戒感から、後半は伸び悩みになったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.48ドル +0.005ドル(+0.03%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.59ドル -0.050ドル(-0.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)188.67ドル -0.600ドル(-0.32%)
インテル(INTC) 34.36ドル -0.120ドル(-0.35%)
アップル(AAPL) 118.88ドル +1.130ドル(+0.96%)
グーグル(GOOG) 748.28ドル -7.700ドル(-1.02%)
フェイスブック(FB) 105.74ドル -1.210ドル(-1.13%)
キャタピラー(CAT) 71.40ドル +0.380ドル(+0.54%)
アルコア(AA) 9.10ドル +0.025ドル(+0.28%)
ウォルマート(WMT) 59.92ドル -0.340ドル(-0.56%)
スプリント(S) 3.83ドル +0.035ドル(+0.92%)
《NO》
提供:フィスコ