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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):デクセリ、明治HD、三菱重、大林組

■デクセリアルズ <4980>  1,419円  +44 円 (+3.2%)  本日終値
 デクセリアルズ<4980>が続伸。旧ソニーケミカルで今年7月に再上場も、時価は公開価格1600円を大きく下回る水準に売られている。しかし、株主還元を重視し郵政3社上場でにわかに注目度が増した配当利回りは4%近くに達しており、割安感が強く見直し買いが入り始めた。異方性導電膜や光学弾性樹脂など特殊な電子部材を手掛け、ニッチトップ企業として中期成長期待も大きい。株式需給面では1500円超えから公開価格近辺までは滞留出来高が希薄で真空地帯。来年1月末までのロックアップ期間が設定されていることに加え、「政策投資銀行が大株主に入っていることで株高思惑が高まる」(国内投資顧問)との指摘も出ている。

■明治ホールディングス <2269>  9,930円  +300 円 (+3.1%)  本日終値
 10日、明治HD <2269> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前同期比80.7%増の355億円に拡大し、従来予想の290億円を上回って着地したことが買い材料。機能性ヨーグルトやスポーツ栄養食品などの販売が大きく伸びたことが寄与。値上げ効果に加え、売上構成の良化や生産・物流の効率化なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の625億円→690億円に10.4%上方修正。増益率が16.6%増→28.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■GCAサヴィアン <2174>  1,406円  +41 円 (+3.0%)  本日終値
 10日、GCA <2174> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.46%にあたる40万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月11日から12月18日まで。

■TSIホールディングス <3608>  904円  +24 円 (+2.7%)  本日終値
 10日、TSIHD <3608> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.45%にあたる400万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月16日から16年2月15日まで。

■三機工業 <1961>  1,094円  +29 円 (+2.7%)  本日終値
 10日、三機工 <1961> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→65億円に62.5%上方修正。増益率が5.0%増→70.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。産業用空調設備を中心とする手持ち工事が順調に進捗する中、受注環境の好転や原価管理の徹底による採算改善が利益を押し上げる。

■サンドラッグ <9989>  7,460円  +150 円 (+2.1%)  本日終値
 サンドラッグ<9989>が4日続伸。いちよし経済研究所は、同社が9日引け後に発表した16年3月期第2四半期累計決算は、大幅な増収営業増益かつ会社計画も売上高・営業利益ともに大きく上回り、印象はポジティブであると指摘。中期的にドラッグストア事業およびディスカウントストア事業が車の両輪となって牽引する同社の利益成長を評価する局面に入ったとの見解を示し、レーティングは最上位の「A」(買い)を継続、フェアバリューは9400円から9500円へ引き上げられた。

■三菱重工業 <7011>  625.8円  +11.3 円 (+1.8%)  本日終値
 三菱重工業<7011>、ジャムコ<7408>、ナブテスコ<6268>、住友精密工業<6355>、東レ<3402>、東邦チタニウム<5727>など航空機関連素材や部品を手掛ける銘柄が軒並み高となった。三菱重の子会社である三菱航空機が開発・生産する小型旅客機「MRJ」の試験飛行がきょう9時6分ごろに行われ、無事飛行に成功した。ネットで飛行をリアル配信するなど話題性もあり、これを受けて関連銘柄群に物色の矛先が向かった。安倍政権では製造業の空洞化を防止する基幹産業のひとつに航空機産業を育成する方針を掲げている。そうしたなか、MRJは低燃費、低騒音を実現する初の国産民間ジェット機ということもあって株式市場でも物色テーマとして注目度が高かった。

■大林組 <1802>  1,092円  +19 円 (+1.8%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の建設セクターのリポートでは、大手ゼネコン4社の上期決算が出そろったことを受け、受注高、完工総利益率、営業利益は同証券事前予想を上回る好決算と指摘。決算内容は各社甲乙付けがたいものの、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島建設<1812>、大成建設<1801>の順番でポジティブな印象と評価し、通期営業利益ガイダンスを比較すると、鹿島建設を除く3社が800億円超の予想をしているなか、鹿島建設のみ500億円台のため「周回遅れの様相」と解説。セクターレーティング「強気」と、清水建設&大成建設の「オーバーウエイト」を継続している。

■清水建設 <1803>  1,075円  +13 円 (+1.2%)  本日終値
 清水建設<1803>が小幅ながら5日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が10日付でレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を1400円から1500円に引き上げた。過年度に受注した低採算案件が一巡しつつあることに加えて、受注時採算の改善、建設物価の安定化などを反映して完工総利益率予想を引き上げ。これにより、同証券では今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の810億円(前期実績500億3200万円)に対して従来予想の720億円から850億円へ、来期予想を870億円から970億円に引き上げている。

■CYBERDYNE <7779>  1,606円  +16 円 (+1.0%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が5日続伸。同社は10日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会(医療機器・対外診断薬部会)で、ロボットスーツ「HAL医療用」に対する新医療機器としての薬事承認申請が了承されたと発表した。今月中にも国内販売に向け正式承認される見通し。体に装着して、患者の動きを補助するロボットの承認は初めて。今後、保険適用も期待されている。この日は、ロボットスーツ「HAL」の需要拡大を期待した買いが流入している。

●ストップ高銘柄
 菊池製作所 <3444>  1,337円  +300 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 タツモ <6266>  1,949円  +400 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 ブランジスタ <6176>  1,744円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 エスポア <3260>  494円  +80 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 ネクシィーズ <4346>  994円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 メディアフラッグ <6067>  514円  -100 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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