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【市況】明日の株式相場見通し=短期的な過熱から一服、物色動向には安定感

 10日の東京株式市場は、きょうまでの日経平均株価4日続伸で、短期的な過熱感が強まっていることから、一服商状となりそうだ。
 4日続伸で日経平均株価は合計959円と、短期間に1000円近い急上昇となっている。25日移動平均線(1万8550円=9日)とのカイ離率がプラス5%を超えたのに加え、騰落レシオ25日移動平均は136.90%と買われ過ぎの水準に達している。
 市場関係者からは「前週末に発表された米10月の雇用統計の内容が予想を大幅に上回り、米利上げ観測が強まって、これが外国為替市場で円安・ドル安に拍車を掛けたことが輸出関連銘柄を中心に業績向上期待の買いにつながった」との見方が出ていた。
 週明け9日の東京株式市場は終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は一時400円を上回る上昇をみせ、終値は前週末比377円14銭高の1万9642円74銭と大幅高で4日続伸となった。物色の矛先は輸出株だけでなく、銀行や保険などの金融関連株や建設などの内需株にも向かったことが注目を集めた。
 日程面では、衆院予算委員会で閉会中審査、10月の景気ウォッチャー調査、9月と15年上期の国際収支、10月の貸出・預金動向、9月の特定サービス産業動態統計速報に注目。海外では、EU財務相理事会、中国10月の消費者物価指数・生産者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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