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【市況】12日の米国市場ダイジェスト:ダウは47ドル高、7-9月期決算への期待感


■NY株式:ダウは47ドル高、7-9月期決算への期待感

NYダウ       ナスダック
終値 :17131.86  終値 :4838.64
前日比:+47.37    前日比:+8.17
始値 :17082.29  始値 :4839.79
高値 :17139.21  高値 :4846.74
安値 :17064.58  安値 :4818.17

12日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は47.37ドル高の17131.86、ナスダックは8.17ポイント高の4838.64で取引を終了した。コロンバスデーの祝日で主要経済指標などの発表も無く、終日閑散取引となった。明日から本格化する7-9月期決算内容を見極めたいとの思惑から午後にかけて緩やかに上昇に転じたものの、軟調な原油相場や欧州株が嫌気され、上値の重い展開となった。セクター別では、公益事業やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。

ストレージ関連のEMC(EMC)はPCメーカーのデルによる670億ドルの買収が報じられ、上昇。一方でEMCが約8割保有する仮想化ソフトウェアのヴイエムウェア(VMW)は買収完了時にデルの子会社業績連動株(トラッキング・ストック)としてEMCの既存株主に割当てられることが明らかとなり急落となった。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、情報部門責任者にスターバックス(SBUX)の元幹部を招聘したことが報じられ上昇。製薬大手のイーライ・リリー(LLY)は心臓疾患薬の開発を断念すると発表し、下落。原油価格の下落を受けて石油ガス生産会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)が軟調推移となった。

石油輸出国機構(OPEC)は世界的な原油供給過剰を受けてエネルギー投資の削減や米国での生産縮小が続き、余剰分が調整されていくことで16年のOPEC産原油の需要が拡大するとの見通しを示した。


■NY為替:ドル・円は120円04銭、原油価格の下落を警戒しリスクオフ

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円15銭から119円89銭へ軟化し120円04銭で引けた。原油価格の下落を警戒し、リスク回避の円買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1381ドルから1.1358ドルまで下落して、1.1361ドルで引けた。欧州株式相場の下落に連れユーロ売りが再燃。ユーロ・円は、136円68銭から136円25銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.5373ドルから1.5335ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9599フランから0.9630フランへ上昇した。


■NY原油:反落で47.10ドル、OPEC産油量拡大受けて売り先行

NY原油は反落(NYMEX原油11月限終値:47.10↓2.53)。49.64ドルから47.04ドルまで下落した。石油輸出国機構(OPEC)の月報で、9月のOPEC加盟国の原油生産量(日量)が3年ぶりの高水準になったことが明らかとなり、原油の売りが先行した。

先週のNY通常取引では、中東の地政学的リスクの上昇懸念や世界需要増の予想などから、買いが優勢となり、45ドル台から50ドル台まで上昇。12日は今週の取引スタートに当たり、利益確定の売り意欲も強かったとの見方。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.52ドル -0.075ドル(-0.48%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.78ドル +0.060ドル(+0.18%)
ゴールドマン・サックス(GS)180.35ドル +1.160ドル(+0.65%)
インテル(INTC)      32.21ドル +0.070ドル(+0.22%)
アップル(AAPL)      111.58ドル -0.537ドル(-0.48%)
グーグル(GOOG)      646.67ドル +3.060ドル(+0.48%)
フェイスブック(FB)    94.26ドル +1.020ドル(+1.09%)
キャタピラー(CAT)     70.50ドル -0.790ドル(-1.11%)
アルコア(AA)       10.08ドル -0.180ドル(-1.76%)
ウォルマート(WMT)     66.93ドル +0.240ドル(+0.36%)
スプリント(S)       4.50ドル +0.030ドル(+0.67%)

《NO》

 提供:フィスコ

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