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【市況】明日の株式相場見通し=6日続伸で警戒感強い、買い材料難で売り先行

 あす(8日)の東京株式市場は、日経平均株価がきょうまで6日続伸となり、短期間での急上昇に対する警戒感から、利益確定の売りが優勢となりそうだ。日銀の金融政策決定会合が経過したことで、懸念材料は薄らいだものの、ここから買い上がる手掛かり材料に乏しい面もある。
 7日の東京株式市場は、朝方前日終値近辺で方向感に乏しい動きでスタート。その後は上下に値動きの荒い展開となったが、引けにかけ株価指数先物主導で上げ足を速めた。日経平均株価終値は、前日比136円88銭高の1万8322円98銭と6日続伸。東証1部の売買代金は2兆5804億円と増加傾向。
 正午過ぎに日銀の金融政策決定会合で「現状維持」が伝わると、外国為替市場で急速に円買いの動きが強まり、日経平均も後場寄りに前日比143円の下げをみせる場面もあった。しかし、その後「下げ止まる動きをみせたため、売り方の買い戻しが加速して、株価指数先物主導で追随買いの動きが顕在化した」(市場関係者)との見方が出ていた。
 日程面では、10月の金融経済月報、8月の国際収支、9月の景気ウォッチャー調査、8月の機械受注、9月のオフィス市況、8月の産業機械受注統計に注目。海外では、FOMC議事要旨(9月16~17日分)、独フォルクスワーゲンの不正問題で米下院が公聴会、ノーベル文学賞発表が焦点になる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2015年10月07日 18時59分

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