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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ユニプレス、Jフロント、豊田合、クラリオン

■ユニプレス <5949>  2,505円  +79 円 (+3.3%)  本日終値
 ユニプレス<5949>が反発。いちよし経済研究所が6日、投資判断を新規に「A」とし、フェアバリューを3100円に設定したことが好材料視されている。低迷していた北米セグメントの収益の改善が進んでいることに加えて、日産自動車<7201>による北米「ローグ」の日本生産効果に注目。同経研では16年3月期営業利益は会社予想(210億円)を上回る220億円を見込んでいるが、17年3月期も245億円と2ケタ増益の継続を見込んでいる。

■Jフロント <3086>  2,058円  +64 円 (+3.2%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が続伸同社は昨日引け後、16年2月期中間期連結決算を発表。売上高は前年同期比2.8%増の5733億1000万円、営業利益は同18%増の217億1300万円、当期純利益は同92.4%増の150億800万円となった。これを受け、ゴールドマン・サックス証券がレーティング「中立」を継続。目標株価を1670円から1800円に引き上げている。

■豊田合成 <7282>  2,567円  +79 円 (+3.2%)  本日終値
 豊田合成<7282>が反発。クレディ・スイス証券では、16年3月期はトヨタ自動車<7203>のモデルパイプライン改善が自動車部品事業の収益回復に寄与すると指摘。17年3月期以降は非トヨタ向け拡販成果が発現するとの見方で、LED事業は主要顧客向けのスマホ向け参入、PC新製品向け拡販などが収益のボラティリティ低下に寄与すると解説。レーティングを「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を2550円から2700円に引き上げている。

■月島機械 <6332>  1,099円  +30 円 (+2.8%)  本日終値
 月島機械<6332>が3日続伸、売り物薄の強みを発揮してじりじりと上値を追っている。上下水道の汚泥処理など水環境事業と化学向け産業プラント機器を両輪に11年3月期以降前期まで5期連続で営業増益トレンドが続いており、今期も、次世代型汚泥焼却システムなど大型案件が寄与して増益が濃厚。バイオガス発電にも積極展開、来年4月の電力全面自由化でビジネスチャンスをとらえる公算が大きい。信用取組は買い残が枯れた状態で株式需給面でも上値に軽さがある。

■クラリオン <6796>  405円  +11 円 (+2.8%)  本日終値
 クラリオン<6796>が反発。収益の主柱を担うカーナビは主力のOEM商品が世界市場で需要を取り込んでいる。また、日本や欧米で市場がここ急速に立ち上がっている安全運転支援システム搭載の自動車向けに、車載カメラが急速に売り上げを伸ばしていることも評価材料。16年3月期営業利益は前期比48.9%増の110億円を見込むが、市場関係者の間では来期も2ケタ増益が有望との見方が強いようだ。

■日本通信 <9424>  323円  +8 円 (+2.5%)  本日終値
 日本通信<9424>が続伸。SMBC日興証券では、16年3月期第2四半期業績は、売上高10億円(前年同期比12.5%減)、営業利益1億円(同2%減)と予想。従来の個人向けMVNOサービスの月額SIM契約数が横ばいから微増で推移、月額料金収入などの利益貢献を見込むものの、量販店店頭での端末と同社SIMのセット販売などが今第2四半期に無かったことなどから減収減益を想定。MVNE案件獲得に時間がかかり短期業績は低調とみて、レーティング「2」、目標株価380円を継続している。

■デジタルガレージ <4819>  1,761円  +33 円 (+1.9%)  本日終値
 デジタルガレージ<4819>が3日続伸。大株主の電通<4324>との連携でネット広告事業での展開力が強化されているほか、米ツイッターやカカクコム<2371>などの成功で注目される投資育成事業では有望ベンチャーの投資回収が順調、16年6月期最終利益は前期比8%増の55億円見通しと09年6月期以来、7期ぶりの過去最高利益更新を見込んでいる。直近では前週末2日付の大量保有報告で、ここ再び株価上昇基調にあるカカクコムの保有株をわずかに減らしたことが判明したが、依然20%を超える株式を保有、含みの大きさが改めてクローズアップされた。また、同社は超音波センサーを内蔵したデバイスを水田に設置して水位などを情報端末で確認できるシステムの実用化を推進、スマート農業の担い手として、TPP関連の穴株としての切り口も持つ。

■トヨタ自動車 <7203>  7,351円  +133 円 (+1.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調。きょう昼ごろ、日銀の金融政策決定会合で「現状維持」が伝わったことから仕掛け的な円買いの動きが出て、日経平均は後場寄り下に振られる場面があった。しかし、トヨタ、ホンダなど大手自動車はいずれも前場の安値を下回らず底堅さを発揮しており、空売り筋の買い戻しを誘発するかたちとなった。TPP妥結では米国の関税引き下げで中期的な収益メリットが見込まれるほか、PERなど株価指標面で出遅れ感が強かったこともあって追随買いを呼び込んでいる。

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