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【市況】テクニカルには上方転換か、市場の関心は企業業績へ


『米株式市場』

 5日のNY市場は上昇。先週の雇用統計を受けた年内利上げ観測を引き続き材料されて買いが先行。環太平洋連携協定(TPP)交渉が12カ国で合意に至ったことも好感された。ダウ平均は304.06ドル高の16776.43、ナスダックは73.49ポイント高の4781.26。

 NYダウは前日の大幅上昇で25日線をクリアし、一目均衡表の雲上限を捉えている。遅行スパンは実線を上抜けてきており、上方転換シグナルを発生させつつある。シグナルは好転してきているが、いったんは跳ね返されるところでもあり、見極めが必要か。

 経済指標では貿易収支(8月)が予定されている。その他、世界経済見通し(IMF)、欧財務相理事会(ルクセンブルク)、ユーロ圏財務相会合(ルクセンブルク)、ドラギECB総裁が講演(フランクフルト)が予定されている。欧州は総じて堅調なスタートとなっているが、雇用統計も通過し、次第に決算等に市場の関心が向かいやすいだろう。
《TY》

 提供:フィスコ

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