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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日電産、テルモ、旭硝子、OLC

■日本電産 <6594>  9,381円  +155 円 (+1.7%)  本日終値
 2日、日電産 <6594> が米モータードライブの最大手であるKB Electronics(KB社)を買収したと発表したことが買い材料。モータードライブとはモーターの回転速度やトルクを制御する装置で、KB社はさまざまな産業用・商業用モータードライブをフルラインナップで提供できる唯一のメーカー。買収により、同社は自社製品とKB社のモータードライブを組み合わせて販売することでモーター事業の収益力強化を図る。同時に、イタリアのポンプ用モーターメーカー、E.M.G. Elettromeccanicaの事業資産取得も発表した。

■テルモ <4543>  3,190円  +50 円 (+1.6%)  本日終値
 テルモ<4543>が4日ぶり反発。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の専門部会が2日、重症心不全患者の太ももの筋肉から採取した細胞をシート状に培養して心臓病を治療する同社の「ハートシート」の製造・販売を条件付きで承認したことが好感されている。「ハートシート」は、同社が大阪大学と共同で開発した骨格筋芽細胞シート製品。昨年11月に導入された、再生医療製品を早期に承認する制度の初の適用製品となる予定で、従来5~8年かかった臨床試験から承認までの期間が3年半に短縮。専門部会で了承されたことを受けて、月内にも承認が決まる見通しだ。また、これを受けて細胞シート再生医療で先行するセルシード<7776>にも思惑的な買いが入り、ストップ高まで買われている。さらに、同じく専門部会で「テムセルHS注」が条件が付かない通常の承認となったJCRファーマ<4552>も高い。

■旭硝子 <5201>  711円  +11 円 (+1.6%)  本日終値
 旭硝子<5201>が4日ぶり反発。欧州有力証券では、「電子事業におけるコスト削減や非液晶製品の増販効果に加え、原燃料コストメリットがガラス・化学品で下期も発現する」と指摘。主力3事業それぞれが従来予想を上回ると予想して、通期営業利益予想を685億円から735億円(会社計画は700億円)に、16年12月期を737億円から768億円に引き上げた。レーティング「ニュートラル」を継続するも、目標株価を790円から810円に引き上げている。

■オリエンタルランド <4661>  6,507円  +99 円 (+1.5%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が続伸。国内大手証券では、「9月の東京ディズニーシー前売り券が複数日で売り切れている」と指摘。「9月の前売り券の売れ行きは、前年同月を上回っている」と推測して、レーティング「ニュートラル」、目標株価8000円を継続。また、米系大手証券からは、オーバーナイトでの同社株の買い観測が出ているようだ。

■竹内製作所 <6432>  2,219円  +29 円 (+1.3%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が3日続伸。ここ一両日、株価は全体相場急落局面でも頑強な展開が光る。8月27日から1株を2株にする株式分割の実施で流動性が高まるなか、好調な経営実態を評価する買いが優勢だ。同社は小型ショベルを主力に売り上げの9割以上を海外で稼ぐ異色の建機メーカーで、16年2月期営業利益は前期比18%増の125億円と2ケタ成長が続く。足もと外国為替市場で1ドル=120円台後半と円安が進行していることもポジティブに働いている。同社の通期の想定為替レートは1ドル=115円で実勢からは為替メリットが見込まれ、業績増額要因となる。

■高砂熱学工業 <1969>  1,776円  +22 円 (+1.3%)  本日終値
 高砂熱学<1969>が続伸。買い気配で始まり、前日比46円高の1800円で寄り付き、1829円まで買われた。その後は、やや上げ幅縮小の動きとなっている。きょう付日刊工業新聞は、「同社は人工知能(AI)と無線センサーを活用して工場やビルの消費エネルギーを削減するサービスを2016年度に始める」と報道。AIが空調機器の最適な運転方法を導き出すことで、年間エネルギー消費量を数%削減できると見込んでいるようだ。

■スターツ <8850>  1,875円  +20 円 (+1.1%)  本日終値
 スターツコーポレーション<8850>が3日ぶり反発。国内有力証券では、「先行コストの負担が増大しているものの、売り上げの拡大に伴って吸収できるようになる」と指摘。大型案件の計上で15年6月末のたな卸不動産残高は3月末より減少しているものの、「仕入れは戸建用地を中心に堅調」とみて、16年3月期業績は会社計画に対して強含むと予想。「17年3月期以降は着実な伸びが期待できる」と解説している。

■JXホールディングス <5020>  446.1円  +4 円 (+0.9%)  本日終値
 JXホールディングス<5020>が4日ぶりに反発。原油市況の軟化に合わせガソリンの店頭価格が8週連続で下落、8月末時点のレギュラーガソリン価格(全国平均)は1リットル当たりで前週比1.0円安い135.7円と6カ月半ぶりの低水準となっている。石油元売り会社にとって収益デメリットが懸念される状況にある。ただ、同社はそのなか石油精製の費用削減を進め収益確保を急いでおり、「2016年3月期中に製油所の効率化などで200億円の経費を節減する」と3日付の日本経済新聞が報じたこともあって、目先底値とみた買いを誘っている。

■富士フイルム <4901>  4,793円  +27 円 (+0.6%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が4日ぶりに反発。前日比114円(2.4%)高の4880円まで買われている。きょうは、国内大手証券のポジティブなリポートが確認されている。同証券は、会社側がセルサイドアナリストを対象に開催した、ドキュメント事業に関するソリューションを担当し、マネージド・プリント・サービス(MPS) の同社ブランドXOSなどを提供する、グローバルサービス事業の説明会を受け、「同社のグローバルサービス事業の競争力、今後の成長性の高さが再確認できた」とコメント。同証券による業績予想を据え置き、投資判断「バイ」および目標株価5887円を継続している。

●ストップ高銘柄
 STUDIOUS <3415>  3,970円  +700 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 santec <6777>  471円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 フライト <3753>  474円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 ベステラ <1433>  4,525円  +700 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 クボテック <7709>  710円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 グローアジア <3587>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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