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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):Aiming、ユーグレナ、マキタ、ITHD

■Aiming <3911>  1,213円  +39 円 (+3.3%)  本日終値
 Aiming<3911>が大幅続伸。同社はスマートフォン向けゲーム配信を手掛け、MMORPG(大規模多人数同時参加型RPG)の開発で高実績を持つ。MMORPGはプレイヤーの滞在時間が長くなる傾向が強いことに加え、アクティブユーザーの離脱率が低い点も強みで、同社のドル箱商品である「剣と魔法のログレス いにしえの女神」は依然好調に推移している。今秋以降に「ログレス」の大型アップデートを控え、引き続き同社収益への貢献が期待されている。15年12月期営業利益は前期比8倍の28億円と高変化を見込んでいるが、市場関係者の間では大幅な上方修正が濃厚との見方が強い。成長力の高さを考慮してPER20倍台は割安感が強い。東海東京調査センターでは1日付で同社のレーティングをアウトパフォーム継続でフォロー、目標株価は1700円に引き下げているが、時価とは約30%の開きがあり上値余地が改めて意識されそうだ。

■ユーグレナ <2931>  1,566円  +49 円 (+3.2%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>が寄り付き買い物を集めカイ気配スタートとなり、43円高の1560円で寄った。同社はミドリムシを栽培し、健康食品や化粧品に活用する事業を手掛ける東大発のベンチャーで、研究開発にも積極的に取り組んでいる。次世代先端技術を開発する研究開発型ベンチャー企業の支援を行う目的でベンチャーキャピタルファンドを設立しているが、「2日、子会社などが同ファンドを通じ年内にベンチャー10社前後に投資する方針を明らかにした」と産経新聞が報じており、これが改めて株価を刺激する格好となった。「次世代技術の事業化を目指す企業を対象に1社当たり数千万円~2億円程度の資金を提供する」と伝えられ、将来的なベンチャー育成に対する期待が買いを呼び込んでいる。

■マキタ <6586>  6,770円  +200 円 (+3.0%)  本日終値
 マキタ<6586>が4日ぶりに反発。SMBC日興証券が2日付で投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を5400円から6800円へ引き上げたことが材料視されている。第1四半期(4~6月)決算を受けて、16年3月期通期の営業利益予想を613億円から663億円へ、17年3月期を同667億円から736億円へ上方修正したことが要因。為替前提の変更と、従来予想に比べコストダウン効果をより高く見込んだことによるとしている。

■ITホールディングス <3626>  2,814円  +75 円 (+2.7%)  本日終値
 ITホールディングス<3626>が反発。きょうは、国内大手証券が目標株価を大幅に引き上げたことが確認されており、株価の刺激材料となっている。同証券のリポートでは、「同社が強みをもつクレジットカード分野に大きな見通しの変化はないが、産業分野が従来想定以上に堅調と考え、2017年3月期以降の同証券営業利益予想を上方修正」している。また、「2016年4月実施予定のグループ再編によってシナジー効果創出への市場の期待値が徐々に高まる」との見解から、目標株価は2770円から3320円へ引き上げられた。ただ、カバレッジセクター内で同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になると解説し、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。

■ツカダGHD <2418>  745円  +19 円 (+2.6%)  本日終値
 ツカダ・グローバルホールディング<2418>が3日ぶり反発、一時前日比31円高の757円まで上値を伸ばした。株価は全体相場に引きずられて前週8月25日に700円の年初来安値を形成、前日に安値721円で2番底を確認しリバウンドに転じている。同社はハウスウェディングの草分けだが、2011年にインターコンチネンタル東京ベイの運営会社を買収するなどを皮切りにホテル事業にも本格進出している。安倍政権では成長戦略の一環として「観光立国日本」に向け積極姿勢をみせており、同社も国策を追い風にホテル事業が好調、インバウンド関連として買いの手掛かりを提供している。訪日観光客の増加を受け大阪や東京のホテル稼働率が一段と高まりをみせるなか、3日付の日本経済新聞は「大阪市内の主要13ホテルの7月の平均稼働率は前年同期よりも3.4ポイント高い92%だった。比較可能な2008年以降で7月として初めて90%を超えた。東京都内の主要18ホテルの稼働率も86.3%と2.8ポイント上昇」と報じており、これが同社の株価を改めて刺激する格好となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,185円  +170 円 (+2.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が活況裏に上昇。売買代金はきょうも、みずほフィナンシャルグループ<8411>や東京電力<9501>、ソフトバンクグループ<9984>などを凌いで東証1部で断トツ、全体相場の指標株的な位置付けにある。海外株上昇に伴う海外投資家のリスク回避の売りが一巡し、ファンド筋による空売りの買い戻しも入っているもよう。原油市況の下落は製造コスト面で追い風にとなるほか、自動車の利用者増加を促し、中期的な自動車販売の増加メリットも想定される。外国為替市場では足もとドル=120円台半ばと円安が進行、輸出採算改善への期待も追い風だ。

■カカクコム <2371>  1,882円  +42 円 (+2.3%)  本日終値
 カカクコム<2371>が反発、一時前日比60円高の1900円まで買われている。同社は2日、インドで、購買支援サイト「Priceprice.com(プライスプライスドットコム)」をオープンしたことを発表した。同社はプライスプライスドットコムをフィリピン、タイ、インドネシアで展開しており、3カ国合算で月間利用者数約530万人を超え、東南アジア最大級の購買支援サイトに成長している。今回のインドでの開設により、更なる成長が期待される。

■サックスバー <9990>  1,985円  +42 円 (+2.2%)  本日終値
 サックスバー ホールディングス<9990>が反発、一時前日比74「円高の2017円まで買われている。同社は2日の取引終了後、100%子会社である東京デリカの8月の売上高情報を発表した。全社ベースでは前年同月比5.9%増、今期累計では7.5%増と好調に推移している。また、既存店ベースでは同0.2%増、今期累計で1.7%増となった。

■矢作建設工業 <1870>  949円  +20 円 (+2.2%)  本日終値
 矢作建設工業<1870>が上値指向を強めている。同社は名古屋に本拠を構え、中部地区を営業基盤とする建築・土木の大手で業績は好調に推移、中国発の海外株安の影響を受けにくい好業績内需株として全般波乱局面でも相対的な値もちの良さが光った。建築部門は商業施設などの特命案件が収益を押し上げている。また、売上高の2割弱を占める不動産事業も大規模工業団地や分譲住宅が業績に貢献。リニア中央新幹線の関連受注が期待されるほか、アベノミクスの主眼テーマである地方再生では名古屋鉄道<9048>と密接な連携を持つことも今後の事業展開でアドバンテージとなっている。「16年3月期の営業利益は会社側が計画する70億円(前期比3%増)を5億円前後上回る公算が大きい」(国内証券アナリスト)とし、増額期待が買い手掛かりとなっている。

■大氣社 <1979>  2,710円  +51 円 (+1.9%)  本日終値
 大気社<1979>が3日ぶり反発。8月31日に、直物工場運営や農業コンサルティングなどを展開するNOUMANN(福井県・美浜町)から、完全人工光型植物工場を受注したと発表したが、きょう付の日刊工業新聞で取り上げられたことで、改めてこれに関心が高まっているようだ。受注した完全人工光型植物工場は、同社独自の完全人工光型・水耕栽培植物工場システム「大気グリーンファーム」の導入に加えて、木田屋商店(千葉県浦安市)の協力体制による量産指導・支援で、日本国内で2番目となる量産可能な結球(玉)レタス対応工場。海外の案件やリーフレタス工場も含めると、大気社が手掛けた4番目の植物工場にあたり、操業開始は来年1月を予定。操業開始時の生産量はリーフレタスに換算すると1日当たり約6400株としている。

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