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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メタップス、原油ブル、VIX短先物、オカモト

■メタップス <6172>  3,195円  +445 円 (+16.2%) 一時ストップ高   本日終値
 メタップス<6172>の戻り足が加速、前日比500円高はストップ高となる3250円まで買われ、初値の3040円を上回るとともに、公開価格3300円を視界にとらえている。前週末28日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄。スマートフォン向けアプリの広告戦略を支援する開発者向けプラットフォーム「metaps」を展開。ダウンロード数は世界で約20億規模に達するなど、高成長が期待されるITベンチャーとして下馬評は高かった。しかし、上場初日は足もと営業赤字が続いていることなどをシビアに見る動きが強まり、株価は公開価格3300円を約8%下回る初値をつけた後、一時2555円まで売り込まれる展開となった。上場2日目から本領を発揮、新規上場銘柄特有のボラティリティの高さに目をつけた短期資金の流入を誘い、足もとは買いが買いを呼ぶ展開となっている。公開価格の3300円近辺でのヤレヤレ売りをこなし、一段の上値を指向できるかに注目が集まる。

■NEXT 原油ブル <2038>  3,265円  +345 円 (+11.8%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が大幅高で3200円台を回復した。ここ原油市況が戻りの勢いを増すなか、ドバイ原油価格に連動するETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを示す同銘柄のリバウンドも急となっている。世界株市場は再びリスクオフの流れとなっているが、原油市況は独歩高の様相で、アジア指標のドバイ原油価格は前日も上昇、終値は1ドル50セント高の1バレル=48ドル90セントと、底値を形成した8月25日の42ドル10セントから16.2%の上昇をみせている。アジアでは景気減速懸念の渦中にある中国だが、備蓄目的から原油輸入は高水準であり、ドバイ原油価格の戻りに反映されている。

■VIX短先物 <1552>  873円  +74 円 (+9.3%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅高で3連騰。8月18日時点では499円と500円を割り込む水準にあったが、中国発の世界的な株安連鎖を受けて一気に“底離れ”の動きをみせている。時価は今年3月中旬以来の水準に達した。同銘柄は恐怖指数と別称されるVIX指数とリンクするETFで、基本的に米国株(S&P500指数対応)の予想変動率に連動する。前週後半に急速な戻りをみせた米国株も足もとは早くも息切れ状態にあり、中国経済の不透明感を背景とする投資家心理の悪化は依然として根強い。FRBによる利上げに対する思惑も不安感を醸成している。

■オカモト <5122>  1,116円  +25 円 (+2.3%)  本日終値
 オカモト<5122>が5連騰で連日の新高値。特定資金攻勢の思惑がくすぶるなか、全体相場と軌道を異にする材料株特有の上げ足をみせている。日本製のコンドームはその薄さや強度など品質面の高さで群を抜き、中国人観光客などの爆買いの対象となっている。同社はその恩恵を享受するとの見方から人気が加速した。15年4~6月期の連結決算は、売上高が16%増、営業利益が80%増という高い伸びを示しておりこれを裏付けた。株価は1993年以来22年ぶりの4ケタ大台を走っているが、特筆されるのは全体波乱相場の中での強さだ。中国景気の減速感や上海株の急落、さらに人民元切り下げといったインバウンド関連にとってネガティブ材料のオンパレードにも同社株にはどこ吹く風。8月21日以降の7営業日で陰線をつけたのはわずかに1回だけ。きょうも1000円トビ台でスタートした後、徐々に下値を切り上げる展開で異彩を放っている。

■デクセリアルズ <4980>  1,710円  +35 円 (+2.1%)  本日終値
 デクセリアルズ<4980>が上場来高値を更新。買い気配で始まり、高いところでは、前日比115円高の1790円まで急伸する場面があった。米系大手証券では、「主力2事業である光学弾性樹脂と異方導電膜の世界シェアはいずれもトップクラス」と指摘。「市場シェアが高い3製品(LiB用保護素子含む)で売上高の60%程度を占める」と評価して、「スマホ・タブレット市場ともに高精細化が進展しており、同社の市場ポジションに大きな変化は起こらない」と解説。光学弾性樹脂の売上拡大、異方導電膜の安定成長により、「2ケタ増益が続く」とみて、16年度でROEは14%強に達すると予想。レーティング「オーバーウエイト」、目標株価1850円でカバレッジを開始している。

■明電舎 <6508>  396円  +5 円 (+1.3%)  本日終値
 8月31日、明電舎 <6508> が従来未定としていた16年3月期の上期配当を4円(前年同期は無配)実施する方針としたことが買い材料。株主資本の充実や株主資本利益率の向上を図る基本方針と業績の動向を踏まえ、株主への利益還元を増やす。なお、下期配当は引き続き未定とした。

■東ソー <4042>  515円  -58 円 (-10.1%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 東ソー<4042>が大幅反落。売り気配で始まり、安いところでは前日比61円安となる512円まで急落。きょうの安値圏で前場の取引を終了している。米系大手証券では、「一部投資指標で割安感も出てきている」としながらも、「同社業績は通期で会社計画を下回る公算が大きく、株価は業界内の相対感で弱基調が続く」と指摘。「投資家の信頼回復には時間を要そう」とみて、レーティング「アンダーウエイト」を継続。目標株価を760円から600円に引き下げている。

■横浜ゴム <5101>  2,165円  -217 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 横浜ゴム<5101>が大幅続落。売り気配で始まり、安いところでは前日比222円安の2160円まで値を崩している。シティグループ証券では、強気な会社販売計画に加え、下期からチェルシーとのスポンサー契約料が発生することから、「下期会社予想達成はハードルが高い」と指摘。同社株のレーティングを「2」から「3」に引き下げ、タイヤセクターの投資スタンスも「ニュートラル」から「ややネガティブ」に引き下げている。

■コーセー <4922>  11,120円  -890 円 (-7.4%)  本日終値
 コーセー<4922>は反落。同社は8月31日の取引終了後、米国に子会社を設立することを発表したが、全般軟調地合い下で株価は反応薄。資本金は200万ドル(約2億4000万円)で、新たに設立する子会社を通じて北米化粧品市場へ本格参入、海外での事業拡大が期待される。

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