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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ファンコミ、大豊建、日医工、ロイヤルホ

■ファンコミ <2461>  1,032円  +72 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 17日、ファンコミ <2461> が月次業績速報を発表。7月の売上高が前年同月比30.3%増と今期に入り7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料。4ヵ月連続の2ケタ増収で、伸び率は8ヵ月ぶりに30%を超えた。モバイル向けアフィリエイト広告が同22.9%増、パソコン向けアフィリエイト広告が同42.3%増と伸長した。

■大豊建設 <1822>  576円  +34 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 大豊建設<1822>が大幅高、東証1部値上がり率上位に買われ、8月11日の戻り高値558円を一気に上抜いた。全体相場は強含みで推移しているものの主力輸出株の上値は重く、内需関連に目が向きやすくなっており、建設株はうまく循環物色の波に乗っている。そのなか同社は官公庁向け案件に強くシールド工法など大深度地下工事で実績を有し、リニア中央新幹線工事の有力関連株として業容拡大期待が大きい。足もとの業績も震災復興工事や首都圏再開発などの案件が高水準。受注時利益率の確保を主眼とする営業活動の徹底もあって、手持ち工事の利益率向上もプラスに働いている。15年4~6月期の連結決算は営業利益が前年同期比3.1倍の8億5500万円と好調。公募増資を嫌気され7月14日にマドを開けて急落したが、そのマドを埋め切るかたちとなった。

■日医工 <4541>  4,290円  +205 円 (+5.0%)  11:30現在
 日医工<4541>が反発。きょう付の日本経済新聞で、「国内製薬各社がバイオ医薬品の後発品にあたる『バイオ後続品』の開発・投入を加速する」と報じられており、中で同社についても「9月にリウマチ治療薬の販売承認を厚生労働省に申請」と紹介されたことが好材料視されている。記事によると、申請を予定しているのは、米ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発したリウマチ治療薬「レミケード」の後続品。レミケードは世界で年間80億ドル(約1兆円)の市場規模があるとされる医薬品だけに期待感が強まっているようだ。

■ロイヤルホテル <9713>  356円  +16 円 (+4.7%)  11:30現在
 ロイヤルホテル<9713>が4日続伸、一時前日比18円高の358円まで買われ年初来高値を更新した。今16年3月期は、7日付で通期売上高で従来予想の404億円から410億円(前期比8.3%減)へ、営業利益を12億円から17億5000万円(同37.6%増)へ上方修正しており、好調な業績が引き続き評価されている。外国人宿泊者数の増加が続いているが、大阪中之島プロジェクト西地区で17年夏開業を予定している新ラグジュアリーホテルへの関心も高まっている。

■アコム <8572>  583円  +24 円 (+4.3%)  11:30現在
 アコム<8572>が大幅続伸。565円で始まり、高値では前日比34円高の593円まで値を飛ばす場面が見られた。本日の株高要因として、25日移動平均線が強力なサポートとみなされたことや、クレディ・スイス証券の目標株価引き上げが材料視された格好。同証券では、「保証事業を中心に、予想以上に事業が回復。また、利息返還リスクのない顧客からの回収も増加している」と指摘。「予想以上に回復しているが、株価が高い」と見ていることから、レーティングは「アンダーパフォーム」を継続しているものの、目標株価は325円から422円に引き上げられた。

■フジシール <7864>  4,400円  +165 円 (+3.9%)  11:30現在
 SMBC日興証券が17日付でフジシール <7864> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を4900円→5610円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、国内のシュリンクラベルやタックラベル、ソフトパウチの増収に伴う稼働率改善を評価している。また、収益性の高い製品構成への変化なども収益性の改善につながっていると指摘。同証券では、16年3月期の連結営業利益を91.4億円→94.4億円(会社予想は88億円)に上方修正。続く17年3月期を123億円→129億円、18年3月期を147億円→155億円に引き上げた。

■伊藤ハム <2284>  805円  +30 円 (+3.9%)  11:30現在
 SMBC日興証券が17日付で伊藤ハ <2284> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を630円→840円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、従来は15年3月期に続いて16年3月期も同社の計画未達リスクが高いとみていたが、同社計画の90億円が射程圏に入ったと判断。前年に不採算取引を圧縮した成果もあり、業務用加工食品の受注が予想以上に好調だと指摘している。同証券では、16年3月期の連結営業利益を78億円→88億円(会社予想は90億円)に上方修正。続く17年3月期を84億円→88億円、18年3月期を92億円→96億円に引き上げた。

■東映 <9605>  1,000円  +35 円 (+3.6%)  11:30現在
 東映<9605>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を1100円から1320円に引き上げた。同証券では、「映画業界の事業環境はさらに好転する」と指摘。具体的には、映画大手の同社にとっては「大型作品上映や映画館鑑賞の再評価により映画市場が活性化する」「9月2日から動画配信世界最大手・ネットフリックスが日本市場でサービスを開始し、ネットフリックスによる既存コンテンツ確保および新規コンテンツ制作需要が増大」することがメリットになると指摘。16年3月期は「ドラゴンボールZ 復活の『F』」のヒットや「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」などの上映も寄与し、連結営業利益は前期比14.9%増の127億円と会社予想(112億円)からの増額修正を予想している。

■持田製薬 <4534>  7,880円  +270 円 (+3.6%)  11:30現在
  持田製薬<4534>が前日比290円高の7900円に買われたほか、協和発酵キリン<4151>も一時78円高の2281円まで上値を伸ばした。18日付の日本経済新聞で、「国内製薬各社がバイオ医薬品の後発品にあたる『バイオ後続品』の開発・投入を加速する」と報じ、バイオ後続品を手掛ける医薬品メーカーが軒並み買われている。持田薬はリウマチ薬「エンブレル」が臨床試験の最終段階、協和キリンは富士フイルムホールディングス<4901>と共同出資で後続品の開発を進めている。

■GSユアサ <6674>  520円  +16 円 (+3.2%)  11:30現在
 GSユアサ <6674> が3日続伸。日経新聞が18日付で「ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)は2017年から独ボッシュや三菱商事と共同開発する自動車向け次世代リチウムイオン電池を生産する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「電気自動車に搭載すれば、走行距離が従来の2倍になるのが特長で、3社で設立した合弁会社での開発が進んでいる」という。次世代リチウムイオン電池の生産拡大による将来的な業績への寄与に期待した買いが向かった。

■ワールドHD <2429>  2,150円  +60 円 (+2.9%)  11:30現在
 ワールドホールディングス<2429>に一段高期待が膨らんでいる。同社は製造派遣の大手。人材関連事業に加え、マンション開発販売や携帯電話販売など情報通信事業をコアに事業展開している。15年12月期第2四半期(1~6月)の連結営業利益は前年同期比2.5倍の44億8400万円と大幅増益だった。製造派遣関連の伸びに加えマンション関連など不動産事業が好調だ。15年12月通期予想の連結営業利益47億円に対する進捗率は約95%。同社は第1四半期時点で増額修正を発表しているが、同利益は再増額の公算が大きい。

■ミクシィ <2121>  4,835円  +120 円 (+2.6%)  11:30現在
 ミクシィ<2121>が反発。前週発表した16年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益が243億4500万円(前年同期比5.2倍)と大幅な伸びを示したが、株価は材料出尽くし感から売りに押される展開となり、前日は岩井コスモ証券の投資判断引き下げの動きも追い打ちとなって急落をみせた。しかし、前日の下げは8%強に及んでおり、目先リバウンド狙いの買いを誘っている。東海東京調査センターが14日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」で新規カバレッジを開始、目標株価7150円に設定していることが押し目買いを呼び込んでいる。同調査センターでは「モンスターストライク」の好調が続いていることで今期大幅な利益伸長が見込めるとし、足もとのアプリ動向や新規事業への展開、低バリュエーションも考慮して成長ポテンシャルを評価するとしている。

■Aiming <3911>  1,316円  +27 円 (+2.1%)  11:30現在
 Aiming<3911>が反発。株価はここ急速な調整を強いられていたが、目先売り一巡、きょうは寄り付きから下値を拾う動きが観測され、底入れ気配を漂わせている。同社はスマホ向けゲームの制作・配信・運営を手掛けるが、特に大規模多人数同時参加型オンラインRPG(MMORPG)で優位性を持つ。同社のドル箱である「剣と魔法のログレス いにしえの女神」は会社側の想定を上回る人気で収益を押し上げている。「MMORPGはプレイヤーの滞在時間が長くなり、アクティブユーザーの離脱率が低いという点が運営会社にとっては強み」(業界アナリスト)といい、スマホ向け市場の飽和でユーザーの奪い合いが激化する現状のなかで同社は相対的に有利な立ち位置にある。15年12月期営業利益は前期比8倍の28億円と急拡大見込みだが、市場では今秋以降予定される「剣と魔法のログレス」のアップデートや、新ゲームを複数投入する見通しにあることで一段の上振れ濃厚との見方が強まっている。

■沢井製薬 <4555>  8,370円  +150 円 (+1.8%)  11:30現在
 沢井製薬<4555>が4日続伸で年初来高値を更新。岩井コスモ証券が17日付で投資判断を新規に「A」とし、目標株価を9700円に設定したことが好材料視されている。国策を追い風にジェネリック医薬品の需要拡大が見込まれているほか、第1四半期決算が営業利益63億5200万円(前年同期比26.4%増)と順調な着地で、16年3月期も同230億円(会社予想220億円)と最高益更新が続く見通しであることなどを評価している。

■アドバンテスト <6857>  1,091円  +12 円 (+1.1%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>が堅調。同社は17日、業界最速の試験速度16Gbpsを実現した新モジュール「HSM16G」を開発したことを発表した。テスト・システム「V93000 HSM (High Speed Memory)」向けの新モジュール「HSM16G」は、最先端のグラフィック・メモリGDDR5、および次世代GDDRの開発から評価、量産までを一貫してサポートするテスト・ソリューションを提供する。メモリセルの故障箇所を解析するビットマップ表示をはじめメモリICテストに求められるあらゆる機能をそろえており、デバイスの特性評価や量産試験に大きく貢献することが期待される。

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 なし

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