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【市況】27日の中国本土市場概況:上海総合は大幅続落で8.5%安、ストップ安続出


週明け27日の中国本土マーケットは大きく値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比345.35ポイント(8.48%)安の3725.56ポイントと続落した。下落率はおよそ8年ぶりの大きさとなっている。上海A株指数は361.88ポイント(8.48%)安の3903.46ポイント。外貨建てB株相場も下落する。上海B株指数が30.53ポイント(8.21%)安の341.42ポイント、深センB株指数が84.86ポイント(6.58%)安の1204.49ポイントで引けた。

ネガティブ要因が重なり、投資家のセンチメントが悪化する。27日に公表された全国工業企業の6月利益総額で、前年同月比0.3%減と3カ月ぶりにマイナスに転じたことが嫌気された。政府資金の引き揚げも警戒される。「中国市場の安定化は、市場自身の力に委ねるべき」としたうえで、国際通貨基金(IMF)が中国当局に対し、相場買い支えからの早期退出を促したと伝わった。また、上海総合指数は今月9日に安値(3373ポイント)をつけた後に急反発し、先週24日の高値(4184ポイント)までの上昇率が累計で24%に達するなか(終値ベースで16%上昇)、短期的な過熱感も意識されている。

上海総合指数の構成銘柄はほぼ全面安。なかでも、景気動向に敏感な資源・素材株の下げが目立つ。石炭の中国神華能源(601088/SH)、非鉄の江西銅業(600362/SH)などが値幅制限いっぱいまで売られた。金融株も急落。マーケット動向に左右されやすい証券株は多くがストップ安で引けた。ITハイテク関連株やバイオ関連株、インフラ関連株、軍事関連株なども大きく値を下げている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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