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【市況】<マ-ケット日報> 2015年7月24日

 24日の市場は日経平均が反落。終値は前日比139円安の2万544円で、先週15日以来、1週間ぶりの安値をつけて引けた。米国株の下げと中国の経済指標を嫌気して終日軟調に推移。週末とあって積極的な買いはほとんど見られなかった。それを反映して東証1部の出来高は17億株台と2日連続で今月最低を記録。中国、ギリシャなどの売り材料はなくなったが、マクロ的な買い材料も見当たらない状況となっている。

 昨日の米国市場は低調な主力企業の決算を受けてダウ平均が3日続落した。キャタピラー、スリーエム、アメックスなど代表的な企業の減収が投資家心理を冷やし、ダウ平均は一時150ドル弱まで下げ幅を拡大する場面があった。原油など商品市況の下落も世界的な需要鈍化を連想させている。さて、本日の東京市場は米株下落を受けて売り先行のスタートに。買い板の薄いところ、10時半過ぎには中国の7月のPMIの悪化(15カ月ぶり低水準)を受けて下げ幅を拡大。日経平均は2万500円こそ割れなかったが、昨日の戻り(90円高)を帳消しにする下げとなり、出来高減少と合わせ、以前ほど上値を買う主体が少なくなっている様子を窺わせる。チャート面では目先、心理的フシ目の2万500円、25日移動平均線のある2万408円辺りがサポートゾーンとなりそう。来週はいよいよ国内でも4-6月決算発表が本格化。夏相場を占う重要なポイントとなりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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