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【経済】(中国)急成長の外食産業、中華系ファストフードにポテンシャル


中国ですでに巨大市場を形成しているファストフード産業だが、その多くは西洋系ファストフードチェーンであり、中華系ファストフードチェーンはいまだ少ない。中国新聞網が今後の成長業界として中華系ファストフードチェーンを取りあげ、21日付で伝えた。

2008年に1億265万人民元(約25億2000万円)だった中国外食産業の市場規模は、その後、年平均成長率15.1%で拡大し、14年は2億786万人民元(約55億6000万円)に達した。事業者数は300万社、従事者数は1億人を超え、不動産業、自動産業に次ぐ巨大産業となっている。

なかでもファストフード関連は、年平均成長率17.5%と平均値を大きく上回る勢いで拡大している。また、中国人1人あたりの年平均ファストフード消費量は13年63.7米ドル(約8000円)。米国、カナダ、オーストラリア人の同平均600米ドル(約7万4000円)を大きく下回るが、こちらも上昇率を急速に伸ばしていることから、マーケットポテンシャルは極めて高いといえる。

ファストフード関連のなかでは、西洋系ファストフードチェーンに比べ、「真功夫」、「和合谷」などの中華系ファストフードチェーンは少数派だ。しかし同紙は、「安くて便利で安全な食事を求める消費者の成熟度と、メニューの規格化、セントラルキッチン、配送システム構築、資本調達などの問題に対する企業側の対応力がともに向上したことで、中華系ファストフードチェーンが拡大する素地が整った。今後、成長産業になることが期待される」と分析した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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