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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸物産、三井化学、ファンケル、JCRファ

■神戸物産 <3038>  12,820円  +1,560 円 (+13.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 21日、神戸物産 <3038> が発行済み株式数の5.84%にあたる100万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月22日から10月22日まで。同時に、6月の既存店売上高が前年同月比3.0%増と3ヵ月連続で前年実績を上回ったと発表したことも好感された。

■三井化学 <4183>  482円  +53 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 22日朝、三井化学 <4183> が15年9月上期の連結経常利益を140億円→310億円(前年同期は194億円)に2.2倍上方修正。従来の27.9%減益予想から一転して59.6%増益見通しとなったことが買い材料。ナフサクラッカーの稼働が高水準で推移する中、自動車向けポリプロピレン材料が拡大する石化事業の収益が増加することが寄与。機能樹脂事業やフード&パッケージング事業の伸長も上振れに貢献する。

■ファンケル <4921>  1,883円  +116 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 21日、ファンケル <4921> が6月の月次売上高を発表。連結売上高が前年同月と比べて24.6%増の78億5800万円と伸びたことが買い材料視された。内訳は、化粧品が同30.2%増の47億4600万円、栄養補助食品は同19.3%増の24億4900万円となった。

■JCRファーマ <4552>  3,120円  +159 円 (+5.4%)  本日終値
 21日、JCRファ <4552> が決算を発表。16年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比67.0%増の5.6億円に拡大して着地したことが買い材料。主力のヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」や腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS」の販売が伸びたことが寄与。ライセンス供与による収入も増益に貢献した。同時に、エーザイ <4523> と同社が保有する血液脳関門通過に関する技術「J-Brain Cargo」の治療薬創製への適用可能性を検討することを目的として、フィージビリティー試験契約を締結したと発表したことも好感された。両社は「J-Brain Cargo」とエーザイが選択する特定の医薬品候補物質を用いて研究協力を行い、中枢神経疾患領域を中心に革新的な治療薬の創製を目指す。

■ガリバー <7599>  1,203円  +61 円 (+5.3%)  本日終値
 ガリバー <7599> が3日ぶりに急反発。日経新聞が22日付で「中古車買い取り大手のガリバーインターナショナルは、米IT(情報技術)ベンチャーのフュージョンと提携する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「年内にも車の外観を360度連続撮影して立体感がある『空間写真』を作成し、インターネットで紹介するサービスを始める」という。立体画像配信による販売拡大に期待した買いが向かった。

■三菱鉛筆 <7976>  6,140円  +270 円 (+4.6%)  本日終値
 21日、菱鉛筆 <7976> が15年12月期の連結経常利益を従来予想の116億円→128億円に10.3%上方修正。増益率が3.5%増→14.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。主力のボールペン「ジェットストリーム」を中心に筆記具の販売が堅調に推移する中、円安による収益押し上げ効果が利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を33円→36円(前期は32円)に増額修正した。

■リプロセル <4978>  645円  +20 円 (+3.2%)  本日終値
 21日、リプロセル <4978> [JQG]がヒトiPS細胞由来の高機能な神経細胞の作製を可能とする培養キット「ReproNeuro MQ Medium」を8月3日から販売すると発表したことが買い材料。同キットは、神経細胞の作製に利用する培養液を新たに開発し、iPS細胞から作製した神経細胞の電気活動を向上させることに成功。創薬プロセスの毒性評価における信頼性の向上と用途の拡大を実現し、創薬コストの大幅な削減に貢献することが期待できるとしている。同キットの販売拡大による業績貢献に期待する買いが向かった。

■ジャストプランニング <4287>  1,002円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 21日、ジャストプラ <4287> [JQ]がサン電子と業務提携で基本合意したと発表したことが買い材料。同社がビジネス展開を進める飲食チェーンとサン電子の主戦場であるパチンコホール市場において、両社の企画・開発力や商品・サービス、販売・サポート力などを融合・補完することで相乗効果の創出を目指す。具体的には、(1)サン電子の営業拠点やメンテナンス・サポート体制の活用による新規顧客の獲得、(2)同社のPOSオーダーエントリーシステム「まかせてタッチ」とサン電子の顧客認証システム、Beacon認証システムの連携による新たな付加価値の提供などを図る。発表を受けて、相乗効果による業容拡大に期待する買いが向かった。

■オンコリス <4588>  691円  +100 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 21日、オンコリス <4588> [東証M]が開発中の血液循環がん細胞(CTC)の検査薬「OBP-401」および「OBP-1101」を、米バイオベンチャーのディサイフィラ社に販売開始したと発表したことが買い材料。ディサイフィラ社は、キナーゼ阻害剤という分子標的抗がん薬に特化した創薬開発型のバイオベンチャー。新規分子標的抗がん剤の臨床試験において、副次的な有効性評価項目の1つとしてCTC検査を用いるため、同社の検査薬を活用する。発表を受けて、血液循環がん細胞の検査薬販売による業績への寄与に期待する買いが向かった。

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