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【材料】富士フイルムが続伸、「スマホ保存画像のオンライン印刷注文可能な家庭向け機器発売」

 富士フィルム<4901>が続伸。21日前場中に日経新聞電子版が「17日にスマートフォン(スマホ)に保存した画像データを自動分類し、オンラインで印刷注文できる家庭向け機器も発売した。フィルム市場がほぼ消滅したともいわれるスマホ(デジタル)全盛時代に、あえて『原点回帰』とも映るプリント事業に注力するワケは・・」と、同社のプリント店「ワンダーフォトショップ」に次々と利用者訪れ写真を印刷しているシーンを報じたことが材料視されているもよう。

 スマホなどで撮って保存したものをプリントして友達や家族に贈ろうとアピールしていると伝え、「ショップは海外で既に、コロンビア、中国、フィリピンでオープンしている」ことや、国内でも「ワンダーフォトボックスを発売。ネットの利用者拡大に向けアピール用ポスターを全国約2500のプリント受付店に無料配布する」と報じた。日経平均6連騰展開にも後押しされ、同事業拡大を期待した買いが広がっているようだ。

 先々週末には昨年6月以来となる中期相場を示唆する26週移動平均線割れとなったが、前週には急反騰しプラスかい離を回復。6月に付けた2007年12月以来の高値5835.5円を窺う格好となっている。今期連結経常利益は3期連続大幅増益から小幅ながら減益予想にあるが、営業利益は前期比10.2増の1900億円と4期連続増益かつ過去最高だった08年3月期2073億円以来となる高水準予想にある!
(執筆者:熱田和雄ストック・データバンク)

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