【経済】(中国)外食産業売り上げが2ケタ成長、通年3兆元突破へ
外食産業の売り上げが中国で急ピッチな伸びを持続している。今年上半期の外食産業売り上げは、全体で前年同期比11.5%増の1兆4996億人民元(約29兆8900億円)に拡大した。伸びは前年同期比で1.4ポイント加速。第1四半期(11.3%増の7458億人民元)比では1.1%増えている。業界団体の中国割烹協会が15日に報告した。
うち一定規模以上の外食企業(年間売上高200万人民元以上の非国有企業と国有企業)は、上半期の売り上げが6.3%増の3949億人民元。伸びは外食全体を下回ったものの、前年同期比で3.4ポイント加速した。
「飲食市場の大衆化」が中国外食業界でキーワードとなっている。手ごろな価格での飲食は、中国で主流の座を確保した。食の多様化が進むなか、パン、スイーツなどを販売する店の売り上げも拡大している。
下半期の見通しも明るいという。ハイペースの成長が続いて、年間で3兆人民元の大台乗せを達成すると期待した。
同協会の統計によると、2014年の中国外食産業売り上げは、前年比9.7%増の2兆7860億人民元に達した。政府の倹約令の影響が大きかった北京(0.8%減)や河北省(11.5%減)を除いてほとんどの地域で外食需要が膨らんだ。人気がある料理は、中国風しゃぶしゃぶの「火鍋」。羊の肉や野菜を鍋にくぐらせて食べる。家族連れやカップル、友人同士での利用が多いという。
【亜州IR】
《ZN》
提供:フィスコ