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【特集】レアジョブ Research Memo(1):オンライン英会話サービス最大手、レッスンの手軽さが受け急成長


レアジョブ<6096>は、「Chances for everyone, everywhere.」をグループビジョンに、「日本人1,000万人を英語が話せるようにする。」を事業ミッションに掲げるオンライン英会話サービスの最大手。フィリピン人講師とユーザーをマッチングしマンツーマンの英会話レッスンを提供する。インターネットの無料通話ソフトを活用し、講師は自宅からレッスンを行うビジネスモデルを構築したことにより、ユーザーは好きな時間にどこからでも低価格(1レッスン129円(税抜)~)で手軽にレッスンを受けることが可能となり、この手軽さが受け急成長を遂げる。15年3月末の無料ユーザー数は34.2万人、法人ユーザー数は約400社。2014年6月に認知度の向上を狙い東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。

2015年3月期業績は、売上高が前期比25.0%増の2,112百万円、営業利益が同51.9%増の200百万円となり、売上高、営業利益ともに過去最高を記録。積極的なプロモーション活動やレベル別・目的別に合わせたレッスンのカリキュラム化、法人営業の強化などが奏功し、有料ユーザー数が増加。加えて、レッスン料の引き上げ改定によって有料ユーザー1人当たりの月額単価(ARPU)も上昇したことがプラス要因として働いたことによる。

2016年3月期会社計画は、中期目標である2018年3月期に営業利益500百万円を達成するための布石として成長投資に重点を置いた施策を実施するために、売上高2,500百万円(前期比18.3%増)、営業利益50百万円(同75.1%減)と2ケタ増収ながら大幅営業減益を見込む。具体的にはブラジルでの事業立ち上げ、新しいプロダクトの開発のほか、サービス認知度向上のためのTVCMなどのマスマーケティング費用及び本社移転コストなどがマイナス要因(200~250百万円)として働くとみていることによる。

弊社では、同社がオンライン英会話サービスにおける先駆者で、高いユーザー満足度を維持してきたことを踏まえて、中期目標達成可否の先行指標として2016年3月期に実施する先行投資の効果、具体的には国内では新サービス展開による無料ユーザー数及び法人ユーザー数の推移、海外ではブラジル事業の立ち上げ状況に注目する。

■Check Point
・マンツーマンオンライン英会話を展開、登録ユーザー数は累計約34.2万人
・15/3期は売上高、営業利益ともに過去最高を記録
・世界展開も見据え、ブラジルでオンライン英会話サービス開始を予定

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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