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【特集】【中国の視点】ギリシャ:中ロに援助を求める可能性、中国は間接支援も


ギリシャ支援をめぐる国際通貨基金(IMF)などとの交渉が決裂したことを受け、ギリシャが最終的に中国とロシアに援助を求めるとの見方が浮上している。

ギリシャのチプラス首相は国民に緊縮財政を反対するよう呼び掛けているほか、今月中にロシアに訪問する計画だ。経済分野におけるロシアとの協力を強化する意向を示している。また、ロシアのドゥボルコビッチ副首相は、ギリシャに対する援助について、「必要なら、検討する」と発言していた。

ほかに、中国の李克強首相も6月29日、「ギリシャがユーロ圏に留まることを希望する」と発言し、同国の債務危機の早期解決を望んでいると強調した。ただ、中国の外交部の報道官は、ユーロ圏がギリシャ問題を解決する能力を持っていると発言し、ギリシャへの直接支援に関する発言を避けていた。

中国の専門家は、中国の外貨準備高が潤沢であるため、ギリシャからの要請があれば、中国が援助する能力を備えていると指摘した。ただ、ユーロ圏の混乱を避ける必要があるため、条件付きで間接的な支援になると予測した。ギリシャは一度国内最大港湾であるピレウス港の権益売却を白紙にしていた。そのため、中国はピレウス港への中国企業の出資を条件として支援する公算が大きいとみられている。
《ZN》

 提供:フィスコ

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