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【市況】17日の香港市場概況:ハンセン指数は上昇、値ごろ感が強まり自律反発狙いの買い


17日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比187.09ポイント(0.70%)高の26753.79ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が161.90ポイント(1.22%)高の13414.83ポイントと、そろって3日ぶり反発した。売買代金は1208億2200万香港ドル(16日は1231億5100万香港ドル)。

自律反発狙いの買いが広がる。ハンセン指数が16日に約2カ月ぶりの安値を付けたことで、値ごろ感が強まった。下値を探っていた本土株が急反発したことも、投資家心理を改善させている。香港の各指数は引けにかけて上げ幅を拡大した。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国食品大手の中国旺旺HD(151/HK)が2.8%高、中国4大商業銀行の一角を占める中国銀行(3988/HK)が2.4%高、航空大手の国泰航空(293/HK)が2.3%高と上げが目立った。中国銀行株に関しては、民間資本などを受け入れる「混合所有制改革」について、同行も実施を視野に入れていることが手がかりになっている。

このところ下げのきつかった鉄道インフラ関連株も高い。車両メーカーの中国中車(CRRC:1766/HK)が7.8%、建設請負の中国鉄建(1186/HK)が4.5%、同業の中国中鉄(390/HK)が3.1%ずつ値を上げている。中国中車株に関しては、中国北車(旧6199/HK)を吸収合併して今月8日に売買を再開して以降、昨日まで途中小反発を挟みながらもほぼ右肩下がりで下落していた(昨日は8日終値比で29.6%安)。

電力関連の銘柄も物色される。火力発電などの華電国際電力(1071/HK)が4.8%高、風力発電の龍源電力集団(916/HK)が4.0%高、風力発電用ギア大手の中国高速伝動設備集団(中国高伝:658/HK)と太陽光発電用ポリシリコンの保利協シン能源HD(3800/HK)がそろって3.3%高と買い進まれた。電力設備各社も軒並み上昇。ハルビン動力設備(1133/HK)が4.4%高、東方電気(1072/HK)が2.1%高、上海電気集団(2727/HK)が1.4%高で引けた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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