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【市況】東京株式(大引け)=49円安、円高で後場後半値を消す

 10日の東京株式市場は買いが先行して始まり、後場寄りから一段高に買われたが、後半になって急速に値を消し、日経平均株価はマイナス圏に沈んだ。
 大引けの日経平均株価は前日比49円94銭安の2万46円36銭と4日続落。東証1部の売買高概算は25億3522万株、売買代金概算は2兆9411億2000万円。値上がり銘柄数は640、対して値下がり銘柄数は1066、変わらずは179銘柄だった。売買代金は増勢で、6月に入ってからは最高となった。
 ギリシャ問題を背景として前日の欧米株式市場が総じて軟調に推移したものの、きょうの東京市場は値ごろ感から押し目買い優勢で始まった。今週末のメジャーSQを控え慎重な動きもみられたものの、前日のインデックス主導の下げを行き過ぎとみて、主力株中心に買い戻す動きが顕在化した。日経平均は一時170円高近くまで買われたが、午後1時過ぎに黒田日銀総裁の発言を受けて為替が一時1ドル=122円台まで急激に円高に傾き、これに連動した先物への大口売りが裁定解消売りを誘発、値を消す展開を余儀なくされた。
 個別では、村田製<6981>が安く、日野自<7205>、マツダ<7261>も下落した。みずほ<8411>は商い高水準も軟調。TOKAIHD<3167>が大幅安となったほか、アイフル<8515>も値を下げた。半面、三井不<8801>が堅調、ソニー<6758>も買いが先行した。GMOPG<3769>が急伸、三井金<5706>も物色人気となった。タダノ<6395>が買われ、アウトソシング<2427>、トリドール<3397>なども上昇した。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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