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【市況】<株式トピックス>=MERS感染対策関連に物色の流れ

 3日の東京株式市場は、売り優勢でスタートしたあと、途中下げ渋る場面があったものの、結局一度も前日比でプラス圏に転じる場面はなかった。日経平均株価終値は、前日比69円68銭安の2万473円51銭と続落した。
 3日の東京株式市場では、中東呼吸器症候群(MERS)感染対策関連銘柄に物色の矛先が向かった。韓国で感染が拡大し、感染者2人が死亡したほか、最初の患者から感染した人物を介してさらに感染が広がる「3次感染者」も発生するなど事態が深刻化。これを受け、MERS感染防止対策に関心が集まっている。
 防護服を手掛けるアゼアス<3161>やバイオハザード(生物災害)キャビネットを手掛ける日本エアーテック<6291>に加え、感染による発熱者を早期発見できる赤外線サーモグラフィー装置を空港などに納入している日本アビオニクス<6946>の3銘柄がいずれもストップ高となった。
 大幸薬品<4574>は「二酸化塩素ガス溶存液が、コロナウイルスを99.9%不活化することが確認できた」と昨年発表しており、今後の製品開発への期待が高まっている。また、感染対策サージカルマスクや消毒剤「ステアジェル」など感染予防製品を手掛けている川本産業<3604>も大幅高。インフルエンザ患者専用マスクの興研<7963>や、防護服、手袋などによる感染症対策セットを手掛ける重松製作所<7980>も大幅高に買われた。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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