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【市況】<動意株・3日>(大引け)=新日本電工、大幸薬品、冶金工など

 新日本電工<5563>=後場一段高。新日鉄住金<5401>が同社株の20%強を握る筆頭株主で、新日鉄系の合金鉄トップメーカーとしてマークが強まっている。15年12月期第1四半期は中央電工との経営統合効果でハイブリッド車向けにニッケル水素電池用水素吸蔵合金が拡大、磁石用合金も収益に貢献し本業の儲けを示す営業利益は前年同期比3.1倍に膨らんだ。通期営業利益は40億円と前期比5割近い伸びが見込まれているが十分に達成可能。PBR0.5倍台は水準訂正余地の大きさを暗示する。

 大幸薬品<4574>=4日続伸。韓国でMERS(中東呼吸器症候群)の感染が拡大していることを受けて、関連銘柄として人気化している。同社では、昨年1月23日に「二酸化塩素ガス溶存液が、コロナウイルスを99.9%不活化することが確認できた」と発表しており、今後の製品開発への期待が高まっているようだ。

 日本冶金工業<5480>=急動意。ニッケルステンレス鋼を主力とする専業大手メーカーで、精錬から圧延まで一貫生産体制を構築していることが特徴。原料高による影響を製品価格転嫁で相殺、16年3月期は合理化努力による採算性改善も利益を後押しする。ここチタンやアルミなどを手掛ける非鉄株に物色の矛先が向いており、中長期波動で底値圏となる200円台半ばに位置する同社株に、先高機運が台頭している。

 日本カーボン<5302>=大幅高。同社は2日取引終了後、米GE社と仏サフラン社との3社合弁により設立したNGSアドバンストファイバー(富山県富山市)が炭化ケイ素連続繊維を生産する新工場建設の仕様を決定し、建設に着手すると発表した。これを好感する買いが集まった。NGSアドバンストファイバーでは、航空機エンジン素材としての炭化ケイ素連続繊維の需要増に伴い、既設工場の隣接地に約60億円を投じ、新たに第2工場を建設、16年末の稼働を予定している。

 ダルトン<7432>=ストップ高。韓国でMERS(中東呼吸器症候群)の感染が拡大していることを受けて、東証1部の日本エアーテック<6291>や東証2部のアゼアス<3161>などが関連銘柄として物色人気を集めているが、同社もその一角。研究室などに設置するバイオハザード設備などを手掛け、過去にはエボラ出血熱関連としても急騰した経緯があるだけに、関連銘柄として今回も人気づいているようだ。

 シンデン・ハイテックス<3131>=大幅続伸。16年3月期は連結営業利益7億7000万円(前期比37.7%増)と大幅増益を見込み、期末一括配当も110円(前期90円)へ増配を計画している。東証が2日から日々公表銘柄に指定したが、3月上場IPOで需給が良好なことから、株価の足かせにはなっていない様子で、値動きの軽さが短期資金を呼び込んでいる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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