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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):gumi、ピジョン、NTTドコモ、三越伊勢丹

■gumi <3903>  1,798円  +300 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 1日、gumi <3903> 15年4月期の連結経常損益を6億円の赤字→2.3億円の黒字(前々期は1.6億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料。海外向けゲームによる課金収入が想定を上回ったほか、合理化効果も寄与した。同社は3月5日に、経常黒字見通しを赤字に修正しており、今回の修正がポジティブサプライズとなった。

■ピジョン <7956>  3,505円  +200 円 (+6.1%)  本日終値
 1日、ピジョン <7956> が決算を発表。16年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比37.7%増の36.6億円に拡大して着地したことが買い材料。中国を中心とした海外事業や国内ベビー・ママ事業の収益が拡大したことが寄与。生産拠点の稼働率向上などによる採算改善も増益に貢献した。

■NTTドコモ <9437>  2,337円  +88.5 円 (+3.9%)  本日終値
 NTTドコモ <9437> が大幅続伸。日経新聞が2日付で「NTTドコモは自己資本利益率(ROE)を2018年3月期までに10%以上(15年3月期実績は7.4%)に高める方針だ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「重視する経営指標の一つとして新たにROEを据え、資本効率をより意識して事業を運営する」という。資本効率の向上や自社株買いなど株主還元に期待した買いが向かった。

■三越伊勢丹 <3099>  2,142円  +52 円 (+2.5%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が3日続伸。4月に付けたHD化後上場最高値2288円から1ヵ月半の調整を経て上値をうかがう格好となっている。大和証券では「投資情報ウィークリー」今週号で同社を紹介。「今2016年3月期売上高予想は前期比2%増の1兆3000億円と2期ぶりに増加に転じる見通しだが、個人消費回復と訪日外国人客需要拡大で会社計画を上振れ。営業利益は同6%増の350億円と予想しているが、訪日外国人需要の伸びを十分に織り込んでおらず保守的な印象だ。国内の賃上げによる個人消費の回復や資産効果、訪日外国人客需要拡大により会社計画を上振れる。さらに、今秋には銀座に空港型免税店をオープンする予定にあり、訪日外国人向け売上高は一層拡大しよう。」と指摘した。休日となれば新宿伊勢丹本店2階はヤングママなどでにぎわいが続いている。外国人客需要も重なり、新宿伊勢丹本店は国内で唯一売上高が2000億円を超える。そして、銀座店が競う格好で同社収益拡大を後押しすることに。

■ロート製薬 <4527>  1,798円  +19 円 (+1.1%)  本日終値
 ロート <4527> が続伸。1日、関東財務局に提出された大量保有報告書で英ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが同社株の保有率が6.09%→7.11%に増加したことが買い材料視された。同ファンドは投資先にモノ言う投資家と知られており、保有目的について「自己株式の買い入れの頻度または総量、金庫株消却その他資本政策の変更を要求することがある」と記載されていることから、同ファンドの株主発言による株主還元強化などへの思惑買いが向かった。

■ミネベア <6479>  2,300円  +9 円 (+0.4%)  本日終値
 SMBC日興証券が1日付でミネベア <6479> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を2000円→2600円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、タイバーツがドルに対して減価しており、タイに主力工場を持つ同社がバーツ安の恩恵を受けると指摘。ベアリングやLEDバックライトの堅調な需要とタイバーツ安により、今期業績も会社計画を上回ると予想している。また、バックライトの生産能力は16年3月期には月産5000万個まで拡大するという計画について、主要部品をほぼ内製する部品製造力や自社製の生産設備を作る技術力、先行して生産キャパシティを途上国に確保する積極的な投資戦略が結びついた成果だと評価している。同証券では、16年3月期の連結営業利益を676億円→770億円(会社計画は670億円)、17年3月期は715億円→853億円に上方修正した。

■トライアイズ <4840>  392円  +19 円 (+5.1%)  本日終値
 1日、トライアイズ <4840> [JQG] が15年12月期の連結経常利益を従来予想の1億円→1億9000万円に90.0%上方修正。従来の44.8%減益予想から一転して5.0%増益見通しとなったことが買い材料。建設コンサルタント事業における大型公共事業の減少で売上が計画を下回るものの、保有する債券について受取利息が発生することが利益を押し上げる。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の5.00%にあたる50万株(金額で2億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■WDBホールディングス <2475>  1,244円  +50 円 (+4.2%)  本日終値
 1日、WDB <2475> が5月22日付けで米国に現地法人を設立したと発表したことが買い材料視された。設立した現地法人はWDB Silicon Valley, Inc.(WDB米国シリコンバレー)で、資本金は50万ドル(約6200万円)。CRO(医薬品開発業務受託機関)事業の安全性業務、研究開発・製造事業の実験代行業務を海外で行うことにより、受注拡大や業務効率化を進める。同社では主力の研究職人材事業以外の業容の拡大を目指すとともに付加価値の増大を図りたいとしている。

■アヲハタ <2830>  2,140円  +80 円 (+3.9%)  本日終値
 1日、アヲハタ <2830> [東証2] が15年10月期上期(14年11月-15年4月)の連結経常利益を従来予想の2.1億円→4.3億円に2.0倍上方修正。増益率が14.8%増→2.3倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。ジャム類の「まるごと果実」シリーズの販売が大きく伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。販促費の効率化などにより販管費が想定を下回ったことも上振れに貢献した。上期業績の上振れに伴い、上期増額分を下回る形で、通期の同利益も従来予想の3.3億円→5億円に51.5%上方修正。増益率が71.9%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。

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