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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):サクセスHD、トリケミカル、ゼニス羽田、sMedio

■サクセスHD <6065>  1,495円  +300 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 5月29日、サクセスHD <6065> に対しジェイコム <2462> がTOBを実施し、連結子会社化すると発表したことが買い材料。TOB価格は前日終値を42.2%上回る1株1700円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。ジェイコムは同社株の26.17%を保有しており、TOBにより50.1%まで比率を高める。買付期間は6月1日から29日まで。同社株の上場は維持する方針。

■トリケミカル研究所 <4369>  769円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 5月29日、トリケミカル <4369> [JQ] が決算を発表。16年1月期第1四半期(2-4月)の経常利益(非連結)が前年同期比3.5倍の2.1億円に急拡大して着地したことが買い材料。中国や台湾でスマホ用などの半導体製造向け高純度化学品の販売が拡大したことが寄与。生産の効率化や合理化効果も大幅増益に貢献した。上期計画の2.5億円に対する進捗率が84.6%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ゼニス羽田 <5289>  294円  +20 円 (+7.3%)  本日終値
 5月29日、ゼニス羽田 <5289> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の2.5%にあたる100万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月1日から12月30日まで。

■sMedio <3913>  3,950円  +240 円 (+6.5%)  本日終値
 5月29日、sMedio <3913> [東証M]がデータバックアップサービスなどを手掛ける、情報スペース(非上場)の株式を取得し完全子会社化すると発表したことが買い材料。完全子会社化により、同社はNTTドコモ <9437> のスマートフォンユーザーを中心に300万以上のダウンロードユーザーを獲得している情報スペースのデータバックアップサービスソフト「JSバックアップ」を同社グループの製品構成に取り込む。同社ではソフトウエアライセンス事業に次ぐ成長分野として、サブスクリプション課金やダウンロード課金モデルへの展開に加え、モバイル業界へ積極的な事業展開を図るとしており、事業拡大に期待した買いが向かった。

■ソルコム <1987>  285円  +10 円 (+3.6%)  本日終値
 5月29日、ソルコム <1987> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.82%にあたる22万株(金額で6050万円)を上限に、6月1日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は29日終値の275円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■アゼアス <3161>  593円  +14 円 (+2.4%)  本日終値
 5月29日、アゼアス <3161> [東証2] が15年4月期の連結経常利益を従来予想の1億4700万円→1億8200万円に23.8%上方修正。増益率が21.5%増→50.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。ASEANシフトによる中国子会社の低迷で売上は計画を下回ったものの、防護服・環境資機材事業で官公庁関連の大口受注を獲得したことなどが上振れに貢献した。

■アールエイジ <3248>  705円  +14 円 (+2.0%)  本日終値
 5月29日、アールエイジ <3248> [東証M]が販売用不動産を売却すると発表したことが買い材料視された。売却するのは東京都渋谷区にある4階建の賃貸事業用マンション。売却先は公表していない。具体的な売却額についても公表を避けたが、14年10月期の連結売上高の10%に相当する額(3.7億円)以上としており、ポジティブサプライズとなったようだ。15年10月期業績への影響は現在策定中とし、わかり次第公表するとしている。

■ユビテック <6662>  370円  -27 円 (-6.8%)  本日終値
 5月29日、ユビテック <6662> [JQ] が15年6月期の連結経常損益を従来予想の1億円の黒字→5000万円の黒字(前期は4500万円の赤字)に50.0%下方修正したことが嫌気された。モバイル・ユビキタス事業でビデオ会議サービスや省エネソリューションなどの自社サービスの販売が振るわず利益計画を下振れることが響く。計画を上回る受注があったテレマティクス端末も、部材逼迫などにより来期への売上予定となったものが多く、利益が想定を大幅に下回る。

■大興電子通信 <8023>  210円  -8 円 (-3.7%)  本日終値
 5月29日、大興電子 <8023> [東証2]が2億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料。転換価格は153円。CB発行により直近の発行済株式数に対する潜在株式数の比率は10.74%となる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。なお、調達資金は社内システム刷新費用や、人材育成費用に充てる。

■巴工業 <6309>  1,696円  -48 円 (-2.8%)  本日終値
 5月29日、巴工業 <6309> が15年10月期の連結経常利益を18.5億円→15億円に18.9%下方修正し、一転して7.9%減益見通しとなったことが売り材料。機械製造販売事業で、北米での油井関連市況の急激な悪化を背景に機械販売が大幅に減少することが響く。

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