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【市況】<株式トピックス>=循環物色が個別材料株にも波及か

 29日の東京株式市場は、寄り付きこそ利益確定売りが優勢だったものの、その後は切り返し、引け際に上昇幅を縮めたものの日経平均株価はプラス圏で引けた。終値は前日比11円69銭高の2万563円15銭と11日続伸。東証1部の売買代金は3兆6663億円と2日続けて3兆円を超える大商いとなった。
 市場関係者からは「さすがに来週は、マイルドなスピード調整はやむなし」との声も上がっているが。スタートする6月相場では、株価指数の動きとは別に個別材料株物色の動きに期待が寄せられている。
 大型連休明け以降、まず、訪日外国人客の増加を手掛かりにしたインバウンド消費関連をはじめ、情報通信、食品、建設などの内需関連が物色された。さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の自社株買いをきっかけに銀行、証券、保険に不動産まで含めた金融関連に人気が移り、今週は外国為替市場での円安・ドル高加速を背景に自動車、電機、精密機器などの主力の輸出関連銘柄が賑わった。こうして、指数に影響度の高い主力銘柄の循環物色にやや一巡感が出ていることも確か。
 そこで、第一四半期(4~6月)の決算がまとまり、業績修正などが表面化する7月上旬までの、手掛かり材料難の時期には個別材料株物色の出番というわけだ。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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