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【材料】<動意株・29日>(大引け)=三菱マ、クラボウ、ケイブなど

 三菱マテリアル<5711>=大幅続伸。北米でのセメント・生コン事業の成長を評価する買いが継続している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日に同社株の「オーバーウエート」を継続するとともに目標株価を440円から530円に引き上げている。同証券では、17年1~3月期に始まるとみる南カリフォルニアでのセメント輸入に伴いセメントと生コンの価格が大幅上昇する」と予想。北米でのセメント事業を手掛ける同社への追い風を予想し、17年3月期の連結営業利益は1100億円と最高益を見込んでいる。

 クラボウ<3106>=大幅高。同社は28日に、コンクリート構造物の劣化対策であるコンクリート片剥落防止工事の工期を大幅に短縮でき、コスト削減にも効果のある新工法「KK クラックリペア シート工法」を開発したと発表。すでに阪神高速道路の橋梁維持工事での採用が決まっており、さらなる需要拡大などが期待されているようだ。同社では、この工法に必要な専用キットを6月から販売する予定。販売目標として、平成30年度に2万平方メートル(剥落防止工事の施工面積)を掲げている。

 ケイブ<3760>=大幅続伸。この日午前中のソーシャルゲーム情報サイト「Social GAME Info」で、同社の「ゴシックは魔法乙女」がApp Storeの売上ランキング29位にランクインし、「4月の配信開始以来初のTOP30入りとなった」と紹介されており、ランクインだけでなく、スマホゲーム、ソーシャルゲーム業界で知名度の高いサイトに取り上げられたことが刺激となったようだ。

 ヤフー<4689>=引けにかけ一段高。29日付の日本経済新聞が「(同社が)中国電子商取引最大手のアリババ集団と組み日本製の日用品や化粧品の販売を今夏にも始める」と報じ、これがポジティブサプライズとなった。巨大市場中国でのネット通販事業参入で業容拡大を期待した短期資金の買いを呼び込んでいる。

 北越紀州製紙<3865>=急伸。同社は28日取引終了後に、発表を延期している前15年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益は従来の55億円から61億円(前の期比84.5%増)に引き上げた。売上高予想も2260億円から2280億円(同1.8%増)に増額修正。洋紙の販売数量が当初予想を上回ったほか、利益面では前の年度に実施した洋紙の価格修正や各種コストダウンの効果が寄与した。なお、連結子会社元従業員の不正行為による影響額である売上高2900万円、営業利益2900万円の減額要因を見込んでおり、15年3月期通期の決算短信はきょう29日に発表する予定。

 タケダ機械<6150>=急反発。国内は形鋼加工機の大型案件が増加、東南アジア向けの形鋼加工機ものび、15年5月期は期中上方修正で、連結売上高46億円(前期比24.3%増)、営業利益5億4000万円(同51.7%増)を見込む。前期に続いての大幅増収増益で復配への期待が高まっている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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