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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三陽商、新東工、ニフコ、すかいらーく

■三陽商会 <8011>  358円  +36 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 22日11時、三陽商 <8011> が15年6月上期の連結経常利益を従来予想の31億円→61億円に96.8%上方修正し、従来の32.2%減益予想から一転して33.5%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。コートを中心に重衣料の店頭販売が想定より伸び、売上が計画を9.3%も上回ることが利益を押し上げる。販管費の抑制も増益に貢献する。修正した上期予想が通期計画の34億円をすでに大幅に上回っており、通期業績の上振れを期待する買いも向かった。

■新東工業 <6339>  1,201円  +87 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 21日、新東工 <6339> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.32%にあたる180万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は22日から10月30日まで。同時に発行済み株式数(自社株を除く)の3.62%にあたる199万3081株の自社株を消却すると発表。消却予定日は6月5日。

■ニフコ <7988>  5,150円  +160 円 (+3.2%)  本日終値
 SMBC日興証券が21日付でニフコ <7988> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を4600円→5400円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、19日に開催した決算説明会で山本社長が配当性向の30%遵守、18年3月期にROE13%と営業利益率11.5%などと数値目標達成にこだわる姿を明確に示したと報告。ROE重視、株主還元といった経営スタイルを高く評価。同証券では、北米の需要増や欧州・アジアでの新規案件獲得に加え、進行中の国内事業再編(固定費の削減)や単価上昇を踏まえ、16年3月期の連結営業利益を240億円→260億円(会社計画は240億円)、17年3月期を265億円→285億円に上方修正した。

■すかいらーく <3197>  1,696円  -98 円 (-5.5%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 21日、すかいらーく <3197> が筆頭株主の米ファンド、ベインキャピタルなどが保有する4583万9800株(需要動向で4152万8400株~5909万4600株の範囲で変更する場合がある)の売り出しと、497万500株を上限とするオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表したことが売り材料。売り出し株数は最大約6406万株で発行済み株式数の33%におよぶ規模とあって、株式需給悪化を懸念する売りものが先行した。売出価格は6月1日から3日までの期間に決定される。売り出しの目的は一般投資家の投資機会を増加させ、株主層を拡大することが狙い。

■日ダイナミク <4783>  819円  +200 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値
 21日、日ダイナミク <4783> [JQ]がデータ検索などの処理を従来のコンピュータ処理に比べて、最大で100万倍近く高速化できるシステムの開発に着手したと発表したことが買い材料。同システムでは、ベンチャー企業のエイ・オー・テクノロジーズと電気通信大学の範公可准教授が共同開発した「メモリー型コンピューティング」技術を基に開発。高性能半導体「FPGA」を使ったデバイスとパソコンなどをUSBケーブルで接続して使用するもので、今秋の商品化を目指す。同社ではデータ検索にとどまらず、さまざまな用途への展開を視野に入れており、今後の製品展開による収益貢献に期待する買いが殺到した。

■ジャステック <9717>  1,018円  +76 円 (+8.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 21日、ジャステック <9717> が15年11月期の連結最終利益を従来予想の11.7億円→25.3億円に2.2倍上方修正。増益率が49.4%増→3.2倍に拡大し、13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。米子会社の解散に伴い繰延税金資産16.7億円を計上することで、法人税など税負担が同額減少することが主因。

■ハウスコム <3275>  1,707円  +107 円 (+6.7%)  本日終値
 21日、ハウスコム <3275> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.1%にあたる5500株(金額で3000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は15年6月8日から16年6月7日まで。

■エラン <6099>  2,500円  +127 円 (+5.4%)  本日終値
 21日、エラン <6099> [東証M]が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

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