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【特集】【中国の視点】中国のスマホ市場は飽和状態?サムスンの出荷量急減


中国のスマートフォーン市場がすでに飽和状態に達しているもようだ。米調査機関IDCが発表した「世界の携帯電話市場(2015年1-3月期)に関する報告」によると、今年1-3月期の中国のスマホ出荷量は前年同期比で2.5%減少し、過去6年間で初めて減少に転じた。

IDCによると、中国のスマホ出荷量は直近数四半期で20%以上の増加率を維持していたという。出荷量が減少に転じたことについて、スマホ市場が飽和状態に達していることや、在庫の高止まり、2014年下期における購入補助金の調整などが主因だと分析されている。

メーカー別のシェアでは、15年1-3月期トップに浮上したのは米携帯機器大手アップルとなった。これまでは韓国のサムスンや中国の聯想集団(レノボ)、小米(シャオミー)が入れ替わりでトップに君臨。専門家は、トップの入れ替わりの激しさについて、厳しい市場競争のほか、中国人顧客のメーカー忠誠度の低さが挙げられると指摘した。

なお、中国市場における上位5位の市場シェアは、アップルやシャオミー、ファーウェイ、サムスン、レノボが挙げられる。これらメーカーは全体の56.3%のシェアを握っている。1-3月期のアップル、シャオミー、ファーウェイの出荷量はプラス成長を継続したが、サムスンは前年同期比54.8%減、レノボは同22.8%減となった。
《ZN》

 提供:フィスコ

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