【特集】クリレスHD Research Memo(2):商業施設内の店舗運営を主力に、居酒屋業態や飲食店業態を展開
■事業概要
(1)事業内容
クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は、ショピングセンター内のレストラン及びフードコートの運営を主力とするとともに、M&Aにより獲得した居酒屋業態や飲食店業態も展開している。持株会社として、連結子会社11社(そのうち、海外4社)と関連会社2社(上海及び大連)を束ねている。
集客力の高い立地へのこだわりとそれぞれの立地環境(地域特性や顧客属性、競合状況等)に見合った業態の組み合わせによるマルチブランド・マルチロケーション戦略に特徴があり、それが同社の主力事業を支えてきた。また、最近では、成長性のある様々な業態を積極的なM&Aにより同社成長に取り込む「グループ連邦経営」※を推進することで高い成長率を実現している。現在の店舗数は約170業態で602店舗となっている。
※同社が推進しているグループ経営のことで、ホールディングスの「求心力」と各グループ事業会社の「遠心力」のバランスをとりながら成長を促進するものである。
同社の事業カテゴリーは、(a)ショッピングセンター内のレストラン及びフードコートを運営する「CRカテゴリー」、(b)居酒屋業態を運営する「SFPカテゴリー」、(c)様々な飲食店業態を運営する「専門ブランドカテゴリー」、(d)シンガポールや香港及び中国等で日本食レストランを運営する「海外カテゴリー」の4つに分類される。
主力のCRカテゴリーが売上高の53.2%を占める一方、M&Aによりグループ化したSFPカテゴリーが32.2%、専門ブランドカテゴリーが10.7%、海外カテゴリーが3.6%を構成している(2015年2月期実績)。
また、立地別店舗数の構成比は、郊外SCが31.8%、都市SCが23.2%、路面が27.2%、駅ビルが8.3%、百貨店が4.1%、海外が5.4%となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
《FA》
提供:フィスコ