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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日電産、新光電工、青木あすなろ、一休

■日本電産 <6594>  8,869円  +534 円 (+6.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 22日、日電産 <6594> が決算(米国会計基準)を発表。15年3月期の連結税引き前利益は前の期比27.1%増の1073億円に伸びて着地。続く16年3月期も前期比17.4%増の1260億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期もパワーステアリング向けなど車載用モーターの好調継続で、11.8%の増収を見込む。産業用やHDD用精密小型モーターの収益拡大も増益に貢献する。なお、今期の為替レートは1ドル=115円、1ユーロ=125円を想定。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の80円に増配する方針とした。

■新光電気工業 <6967>  911円  +29 円 (+3.3%)  本日終値
 22日、新光電工 <6967> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の59億円→89億円に50.8%上方修正。減益率が59.3%減→38.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。スマートフォン・車載用リードフレームや半導体製造装置用セラミック静電チャックが伸びたことが寄与。円安による採算改善や為替差益の増加も大きく利益を押し上げた。

■青木あすなろ建設 <1865>  917円  +21 円 (+2.3%)  本日終値
 22日、青木あすなろ <1865> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の28億円→37億円に32.1%上方修正。増益率が19.7%増→58.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。手持ち工事が想定以上に進み、売上が計画を上回ったことが寄与。工事採算の改善も上振れに貢献した。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の12円→15円(前の期は13円)に増額修正した。

■一休 <2450>  2,432円  +20 円 (+0.8%)  本日終値
 一休 <2450> が反発。日経新聞が23日付で、「宿泊予約サイトを運営する一休の2015年3月期の単独税引き利益は14億円弱と前の期比で1割程度増え、3期連続で最高益を更新したようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「従来予想を約1億円上回る。株高による資産効果を背景に宿泊施設の予約が伸びて、手数料収入が拡大した」という。5月12日の発表予定の15年3月期決算の発表を控え、好業績を期待する買いが向かった。

■レーサム <8890>  1,221円  -86 円 (-6.6%)  本日終値
 22日に業績修正を発表。「前期経常を13%下方修正」が嫌気された。
 レーサム <8890> [JQ] が4月22日大引け後(17:45)に業績修正を発表。15年3月期の連結経常利益を従来予想の68億円→59億円(前の期は33.8億円)に13.2%下方修正し、増益率が2.0倍→74.5%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒レーサムの詳しい業績推移表を見る

■イソライト工業 <5358>  267円  +44 円 (+19.7%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 22日、イソライト <5358> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の7.6億円→9.9億円に30.3%上方修正。従来の3.3%減益予想から一転して26.0%増益見通しとなったことが買い材料。設備投資需要の回復を背景に断熱材が伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。子会社の収益改善や円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。前日終値ベースの予想PERが11.4倍→9.2倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買い気を誘った。

■扶桑電通 <7505>  321円  +32 円 (+11.1%) 一時ストップ高   本日終値
 22日、扶桑電通 <7505> [東証2] が15年3月上期の経常利益(非連結)を10.1億円→17.8億円(前年同期は16.5億円)に76.2%上方修正し、一転して7.5%増益見通しとなったことが買い材料。自動車販売店向け管理システム更新の伸びや、下期売上物件の前倒しなどによる増収効果に加え、原価率の低減も寄与した。修正した上期予想が通期計画の10.5億円を既に上回っており、通期業績の上振れも期待された。

■SHOEI <7839>  1,974円  +82 円 (+4.3%)  本日終値
 22日、SHOEI <7839> [東証2] が15年9月期上期(14年10月-15年3月)の連結経常利益を従来予想の11.2億円→14.9億円に33.0%上方修正し。従来の12.4%減益予想から一転して16.6%増益見通しとなったことが買い材料。フランスや国内向けに二輪用ヘルメットの販売が想定より伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果も利益を押し上げた。

■アルコニックス <3036>  1,894円  +72 円 (+4.0%)  本日終値
 アルコニクス <3036> が大幅に3日続伸。日経新聞が23日付で「アルコニックスの2015年3月期の連結経常利益は、前の期比44%増の52億円程度と過去最高になったようだ。従来予想を2億円上回る」と報じたことが買い材料視された。報道によると、スマートフォンの生産拡大を背景に、電子部品の切削加工が好調だったうえ、電子部品メーカー向けにリチウム材料の輸出も伸びた。円安による輸出採算改善も利益を押し上げたという。続く16年3月期は負ののれんがなくなり、経常利益は前期推定比4%減を見込むが、切削加工などの伸びで営業利益は14%増の50億円前後に拡大すると予想している。報道を受けて、5月15日の決算発表を睨み、好業績に期待する先回り買いが向かった。なお、会社側は前場取引時間中に「当社が発表したものではない」とのコメントを発表。前期の業績は順調に推移しているが、業績予想数値を変更する予定はないとしている。

■テイカ <4027>  449円  +8 円 (+1.8%)  本日終値
 テイカ <4027> が反発。日経産業新聞が23日付で「酸化チタン大手のテイカは5月、岡山県内に新工場を稼働させる」と報じたことが買い材料視された。報道によると「日焼け止めや化粧品の原料となる微粒子酸化チタンの表面を均一に処理する工場を完成、生産能力は従来の2倍にあたる年2330トンに引き上げた」という。高付加価値品の海外販売をめざすとしており、生産能力拡大による収益への寄与を期待した買いが向かった。

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