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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ウエルシア、日農薬、大王紙、特殊陶

■ウエルシア <3141>  5,020円  +475 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 21日に発表した「CFSと株式交換により経営統合」が買い材料。

■日本農薬 <4997>  1,300円  +82 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 21日、日農薬 <4997> が15年9月期上期(14年10月-15年3月)の連結経常利益を従来予想の73億円→94億円に28.8%上方修正。従来の12.6%減益予想から一転して12.6%増益を見込み、4期連続で上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。園芸用殺虫剤のロイヤリティー収入などノウハウ技術料が想定より伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果や子会社の業績好調も利益を押し上げた。修正した上期予想が通期計画の91億円を既に上回ったことで、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■大王製紙 <3880>  1,258円  +71 円 (+6.0%)  本日終値
 大王紙 <3880> が続急伸。日経新聞が22日付で「2015年3月期の連結経常利益は前の期から87%増え、210億円程度となったもようだ。従来予想を10億円程度上回る」と報じたことが買い材料視された。報道によると、洋紙や段ボール原紙の値上げにより「紙・板紙」事業の採算が改善したうえ、国内外で紙おむつの販売も伸びた。生産工程で用いる薬品の共通化などによる原価低減も利益を押し上げ、円安による原燃料価格の上昇を吸収したという。続く16年3月期についても、好採算の紙おむつやティッシュペーパーなど「家庭紙」の好調により増益が続く公算が大きいと伝えており、決算発表(5月12日予定)を前に業績上振れに期待する先回り買いが向かった。なお報道を受けて、会社側は前場取引時間中にコメントを発表。「当社が発表したものではない」としながらも、「概ね報道の内容通りの水準となる見込み」で現在精査中としている。

■日本特殊陶業 <5334>  3,385円  +155 円 (+4.8%)  本日終値
 野村証券が21日付で特殊陶 <5334> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を4150円→4250円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、同社のスパークプラグや排ガスセンサの競争優位性が、内燃機関の効率化や排ガス規制の強化によって高まることへの評価は不変と強調。また、16年3月期は現行中期計画の最終年度にあたり、プラグの拡販戦略とともに、半導体パッケージの構造改革の仕上げが焦点になるとしている。なお、目標株価の引き上げは、算出の最終基準年を17年3月期から18年3月期に変更し、税率を見直したことによるもの。

■トーエネック <1946>  601円  +27 円 (+4.7%)  本日終値
 21日、トーエネク <1946> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の47億円→70.8億円に50.6%上方修正。従来の26.8%減益予想から一転して10.2%増益見通しとなったことが買い材料。工期の短いメンテナンス工事などが想定より伸びたことが寄与。工事原価の圧縮や経費節減による採算改善も利益を押し上げた。

■大成建設 <1801>  697円  +16 円 (+2.4%)  本日終値
 大成建 <1801> が続伸。日経新聞が22日付で「大成建設の2015年3月期の連結営業利益は700億円強と前の期より30%増えたようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「従来予想を160億円強上回り、1995年3月期以来、20年ぶりの高水準となる」という。首都圏の再開発など旺盛な建設需要を背景に、受注価格が上昇し採算が想定以上に改善したとしており、5月11日発表予定の決算発表を控え、好業績を期待する買いが向かった。

■キヤノンMJ <8060>  2,253円  -154 円 (-6.4%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 21日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は60%減益で着地」が嫌気された。
 キヤノンMJ <8060> が4月21日大引け後(15:00)に決算を発表。15年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比59.9%減の37.5億円に大きく落ち込み、通期計画の272億円に対する進捗率は13.8%にとどまり、さらに前年同期の19.0%も下回った。
  ⇒⇒キヤノンMJの詳しい業績推移表を見る

■東京製鐵 <5423>  847円  -54 円 (-6.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 21日、東京製鉄 <5423> が決算を発表。15年3月期の経常利益(非連結)は前の期比4.4倍の138億円に拡大して着地したが、続く16年3月期が前期比13.4%減の120億円に減る見通しとなったことが売り材料。今期は国内の鋼材需要は震災の復興需要に加え、五輪など大型プロジェクトの始動により底堅く推移するものの、中国からの過剰輸出により海外の鋼材市況の低迷が長引き、売上が14%減に落ち込むことが響く。人件費などのコスト増も利益を圧迫する。なお、前期に計上した工場設備の減損損失が消え、最終利益は4.8%増の110億円を見込む。年間配当は前期比2円増の8円に増配する方針。今期経常利益のコンセンサス予想は170-180億円程度とされていただけに、発表を受けて失望売りが向かった。

■ソネック <1768>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 21日、ソネック <1768> [東証2] が15年3月期の連結経常利益を従来予想の3.3億円→6.5億円に97.0%上方修正。従来の40.3%減益予想から一転して17.5%増益見通しとなったことが買い材料。手持ち工事が想定より進み、売上が計画を上回ったことが寄与。建設資材の早期発注など採算確保に取り組んだことも上振れに貢献した。同時に、株主優待制度の導入を発表。9月30日現在の株主を対象に、100株以上1000株未満でクオカード1000円分、1000株以上で同2000円分を贈呈する。株主還元を好感する買いも向かった。

■みんなのウェディング <3685>  1,026円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 21日に業績修正を発表。「上期経常を8%上方修正」が好感された。
 みんなのW <3685> [東証M] が4月21日大引け後(16:30)に業績修正を発表。15年9月期第2四半期累計(14年10月-15年3月)の経常利益(非連結)を従来予想の8000万円→8600万円(前年同期は1億4600万円)に7.5%上方修正し、減益率が45.2%減→41.1%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒みんなのウェディングの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「クックパッドが1株1400円でTOBを実施」も買い材料。
 21日、みんなのW <3685> [東証M]に対してクックパッド <2193> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、連結子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を59.8%上回る1400円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は22日から5月25日まで。TOBの上限は204万7000株(所有割合26.87%)で、上場は維持する予定。

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