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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):3DM、アキレス、JX、SFOODS

■3DM <7777>  1,639円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 16日、3DM <7777> [JQG]がインドネシアで吸収性局所止血材「PuraStat」が医療機器製品登録承認を取得したと発表したことが買い材料。臨床試験を必要としないCEマーキングを活用した申請による登録承認で、来期よりインドネシアにおける独占販売権許諾契約を結ぶPT. Teguhsindo Lestaritama社が同国内で製品販売を開始する予定。今回の登録により同社はPT. Teguhsindo Lestaritama社からマイルストーンペイメント約5000万円を受領する。発表を受けて、吸収性局所止血材の海外展開加速による収益貢献に期待する買いが殺到した。

■アキレス <5142>  162円  +9 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 アキレス <5142> が続急伸。日経産業新聞が17日付で、「化学素材製造のアキレスは、ウイルスや細菌の活動を抑制する機能を備えた産業用フィルムを開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「抗ウイルス・細菌効果のある金属粒子を樹脂に練り込み、均一に分布させた。病院で使う医療器具や幼児向け玩具、日用品、文具への採用を目指し、2015年中の生産販売を計画する」としており、医療用や消費財向けの新製品開発による収益への寄与を期待した買いが向かった。

■JXホールディングス <5020>  519.1円  +11.2 円 (+2.2%)  本日終値
 JX <5020> が続伸。日経新聞が17日付で「JXホールディングスの2016年3月期の連結最終損益は1800億円程度の黒字と、前期推定の3200億円の赤字から大幅に改善する見通しだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると、今期は1バレル=60ドル程度への原油価格持ち直しを想定しており、一転して備蓄原油の在庫評価益約200億円(前期は約4200億円の評価損)が発生する。加えて、原油や天然ガス、銅鉱山といった海外の資源開発事業の減損損失も前期の約1000億円から約200億円へと大きく減少する。市場コンセンサスでは今期の最終利益は1500億円程度とみられていただけに、予想を上回る観測報道を受けて利益V字回復に期待する買いが向かった。なお、報道を受けて会社側は前場取引中に「当社として発表したものではない」としながらも、原油価格が足元のベース(ドバイ原油1バレル=60ドル)で推移すれば、前期から大幅に改善する可能性があるとのコメントを発表した。

■エス フーズ <2292>  2,145円  -134 円 (-5.9%)  本日終値
 16日、SFOODS <2292> が第三者割当による90億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料。調達資金は70億円を食肉などの製造・卸売事業の成長投資に充てるほか、20億円を米国など国外食肉加工設備への設備投資資金に充てる。転換価格は2506円で、発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は11.1%に相当する。

■Jフロント <3086>  1,893円  -118 円 (-5.9%)  本日終値
 16日に発表した「3月度の売上高は前年比17.4%減。百貨店事業の売上高は22.9%減」が売り材料。

■曙ブレーキ工業 <7238>  417円  -19 円 (-4.4%)  本日終値
 16日、ブレーキ <7238> が15年3月期の連結最終損益を6億円の黒字→60億円の赤字(前々期は24.2億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料。米国で急増するブレーキ部品の受注に対応しきれず、人件費や輸送費が増加。国内では自動車生産の縮小で、余った設備や土地を対象に30億円の減損損失を計上したほか、繰り延べ税金資産を20億円取り崩した影響も出た。

■ラピーヌ <8143>  137円  +13 円 (+10.5%)  本日終値
 16日、ラピーヌ <8143> [東証2] が16年2月期の連結最終損益を従来予想の1.1億円→3.4億円に3.1倍上方修正。増益率が3.8%増→3.2倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。保有する大阪府箕面市の土地建物の売却に伴い、売却益約2.5億円が発生することが主因。

■日本食品化工 <2892>  399円  +19 円 (+5.0%)  本日終値
 16日、日食品 <2892> [東証2] が15年3月期の連結経常利益を従来予想の6億円→8.7億円に45.0%上方修正。減益率が63.6%減→47.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。工業用でんぷんや飲料向け糖化製品の販売が伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。燃料コストが想定を下回ったことなども上振れに貢献した。

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