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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東武住販、SI、eBASE、サンワドー

■東武住販 <3297> 1,599円  +299 (+23.0%) 一時ストップ高    本日終値
 10日、東武住販 <3297> [JQ] が決算を発表。15年5月期第3四半期累計(14年6月-15年2月)の最終利益(非連結)は前年同期比3.1%増の1.3億円で着地。通期の売上高、利益予想を据え置く一方、期末一括配当を従来計画の20円→40円(前期は20円)に大幅増額修正したことが買い材料。同時に株主優待制度の導入を発表したことも株主還元の強化を好感する買いに拍車を掛けた。5月31日現在で100株以上を保有する株主を対象に、下関市にゆかりのある2000円相当の食品を一律贈呈する。

■システムインテグレータ <3826> 557円  +80 (+16.8%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 10日、SI <3826> が決算を発表。15年2月期の最終損益(非連結)は9億0600万円の赤字(前々期は2億7200万円の黒字)に転落したが、16年2月期は2億2000万円の黒字にV字回復する見通しを示し、今期の年間配当を12円で2期ぶりに復配する方針を示したことが買い材料。前期はECサイト構築パッケージ関連で採算の改善が見られたものの減益。Web-ERPパッケージ関連の2ケタ減益も響いた。今期は新たに中期経営計画を策定し、早期の業績回復と利益体質の改善を進める見通し。市場ではV字回復と復配計画を打ち出した今期予想を評価した買いが殺到した。

■eBASE <3835> 762円  +100 (+15.1%) ストップ高    本日終値
 10日、eBASE <3835> [JQ] が15年3月期の連結経常利益を従来予想の4.5億円→6.2億円に39.8%上方修正。12.3%減益予想から一転して22.6%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。食品業界向けを中心にソフト販売が伸び、売上が計画を12.1%も上回ったことが寄与。1月に買収した受託開発事業の業績上積みも利益を押し上げた。前日終値ベースの予想PERが14.0倍→9.9倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■サンワドー <7430> 791円  +100 (+14.5%) ストップ高    本日終値
 サンワドー <7430> [JQ]がストップ高。10日、DCM <3050> が同社を株式交換で完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。株式交換比率はDCM株式1株に対し、サンワドー株0.9株。DCMの10日終値982円から算出した理論株価は約883円となり、本日はこれにサヤ寄せする形で株価を切り上げた。効力発生日は7月1日で、同社は6月26日付で上場廃止となる見通し。北海道・青森という同じエリアで店舗展開している両社は成長の鈍化や中長期的な競争激化の懸念を背景に、14年12月から株式交換を検討してきた。本株式交換によって、同社はDCMブランドのPB商品などホームセンター商品の供給力やグループ会社の店舗運営技術力を得ることができ、計画的な収益の改善ができるとしている。

■Minori <3822> 1,270円  +124 (+10.8%)   本日終値
 10日に業績修正を発表。「前期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額」が好感された。
 Minori <3822> [JQ] が4月10日大引け後(15:10)に業績・配当修正を発表。15年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.5億円→10.6億円(前の期は8.3億円)に24.9%上方修正し、増益率が1.7%増→27.0%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  ⇒⇒Minoriの詳しい業績推移表を見る

■進和 <7607> 1,658円  +128 (+8.4%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 10日、進和 <7607> が15年8月期の連結経常利益を従来予想の27.1億円→31.4億円に15.9%上方修正。増益率が15.9%増→34.3%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。旺盛な自動車業界の設備投資需要を背景に、国内外で溶接設備などの販売が伸び、売上が計画を12.0%も上回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが13.8倍→11.2倍に低下し、割安感が高まったことも買いに拍車を掛けた。

■酒井重工業 <6358> 290円  +18 (+6.6%)   本日終値
 10日、酒井重 <6358> が15年3月期の連結経常利益を16.5億円→19.5億円(前々期は21.8億円)に18.2%上方修正したことが買い材料。国内、北米向けに道路建設機械の販売が好調なほか、円安による為替差益計上が利益を押し上げた。業績好調に伴い、前期の年間配当を5円→6円(前々期は7.5円)に増額修正したことも支援材料。

■鈴木 <6785> 1,255円  +57 (+4.8%)   本日終値
 10日、鈴木 <6785> が株主優待制度を導入すると発表したことが買い材料。毎年6月末現在の株主を対象に、保有株式数100株以上500株未満で1500円相当の地元名産の菓子詰め合わせ、500株以上で同2500円相当を贈呈する。発表を受けて株主還元の強化を好感する買いが向かった。

■リックコーポレーション <3147> 805円  +30 (+3.9%)   本日終値
 10日、リック <3147> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.0%にあたる5万株(金額で4250万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は15日から5月14日まで。

■N・フィールド <6077> 1,936円  +53 (+2.8%)   本日終値
 10日、東証がNフィールド <6077> [東証M]を10日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

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