【通貨】今日の為替市場ポイント:株高を意識したドル買い継続
9日のドル・円相場は、東京市場では120円08銭から120円39銭で推移。欧米市場では120円74銭まで上昇し、120円58銭で取引を終えた。
本日10日のドル・円は120円50銭前後で堅調推移か。日米の株高を意識したリスク選好的なドル買いは継続する見込み。
米財務省は9日、半期毎の為替報告を公表した。韓国に対して為替介入の停止を求めており、ウォン高容認を要請している。ドル・ウォン相場は昨年9月初旬時点の1ドル=1015ウォン近辺から今年3月16日には1137ウォン近辺までドル高・ウォン安が進行した。
ただし、ウォン安は円安・ドル高の進行を意識した動きとの見方もある。日銀による追加緩和や米利上げ観測の台頭に伴い、ドル・円相場は昨年9月初旬の1ドル=105円台から今年3月10日には122円までドル高・円安に振れている。ウォン・円では円安になっており、米国がウォン高容認を要請するのは不自然との指摘もある。
ドル・円相場が120円前後で安定すれば、ウォン安・ドル高は一服する可能性があるが、韓国が為替介入を停止した場合、1ドル=1000ウォンの大台を下回る可能性は高いとみられている。
《KO》
提供:フィスコ