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【経済】福建省の化学工場が再び爆発、毒ガス発生で中国軍も出動


福建省ショウ州市の古雷港経済開発区内にあるパラキシレン(PX)プラントで6日午後7時ごろ(現地時間)、大規模な爆発・火災事故が発生した。事故の直後、周囲40-50キロメートル圏内で強烈な震動が約45秒ほど続いている。現場付近では激しい火災が起こり、真っ黒な大量の煙が上空まで立ち上った。これまでに14人が負傷し、うち2人が重傷となっているという。被害者の数はさらに拡大する可能性もある。複数の中国メディアが7日付で伝えた。
PXは発がん性物質のため、消火活動には、地元消防隊430人ほか、人民解放軍の化学防護隊120人、洗浄車5台などが投入された。また南京軍区175医院の専門家数名も現地入りしている。有毒ガスの発生を受けて、付近の住民はすでに工場から18キロメートル離れた地点まで避難したとの情報もある。
古雷港経済開発区のPX工場は年産能力80万トン。13年7月にも爆発事故を起こしている。PX工場の建設を巡っては、中国各地で住民による反対運動が激化してきた。07年以降、住民らの激しい抗議活動を受けて、福建省廈門市や遼寧省大連市、広東省茂名市で地元政府が計画見直しに追い込まれた経緯がある。
芳香族化合物のPXはテレフタル酸の原料。テレフタル酸はポリエステル、PET樹脂の中間原料。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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