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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トーセイ、シャープ、JIN、トモニHD

■トーセイ <8923> 882円  +64 (+7.8%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 3日、トーセイ <8923> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。15年11月期第1四半期(14年12月-15年2月)の連結税引き前利益が前年同期比53.5%増の21.9億円に拡大して着地したことが買い材料。オフィスビルや賃貸マンションの販売が順調に進んだ不動産流動化事業が収益を牽引した。戸建住宅の販売が伸びた不動産開発事業も大幅増益に貢献した。第1四半期だけで通期計画(50.4億円)に対する進捗率が43.4%に達したことで業績上振れを期待する買いが向かった。

■シャープ <6753> 245円  +14 (+6.1%)   本日終値
 シャープ <6753> が急伸。日経新聞が5日付で「シャープは官民ファンドの産業革新機構と出資交渉に入る方針を固めた」と報じたことが買い材料視された。報道によると「2016年3月期中に主力のスマートフォン(スマホ)向けなど中小型液晶パネル部門を分社化して事業会社を設立し、革新機構から1千億円規模の出資を受けたい考えだ」という。液晶事業での成長投資を加速による経営再建を期待した買いが向かった。

■ジェイアイエヌ <3046> 4,525円  +240 (+5.6%)   本日終値
 3日、JIN <3046> が15年8月期上期(14年9月-15年2月)の連結経常利益を従来予想の5.8億円→8.5億円に47.4%上方修正。減益率が37.0%減→7.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。高付加価値商品の販売比率上昇や値下げ販売の抑制が奏功し、採算が改善した。経費の一部を下期に変更したことやコスト管理の徹底も上振れに貢献した。

■トモニホールディングス <8600> 560円  +12 (+2.2%)   本日終値
 トモニHD <8600> が反発。日経新聞が6日付で「三菱UFJフィナンシャル・グループ系列で大阪地盤の大正銀行が来春にも、四国のトモニホールディングスの傘下に入る」と報じたことが買い材料視された。報道によると「トモニが株式交換方式で大正銀を買収する」という。トモニHDは香川銀と徳島銀を傘下に持ち、大正銀の買収により、初の関西・四国の広域地銀として成長を探るとしており、収益基盤の拡大を期待した買いが向かった。

■あすか製薬 <4514> 1,219円  +6 (+0.5%)   本日終値
 あすか薬 <4514> が3日、中外薬 <4519> が製造販売している抗甲状腺剤「メルカゾール」と「プロパジール」について両剤の事業を取得したと発表したことが買い材料視された。製造販売に関する権利は10月1日に同社が承継するが、両者は今後も製品供給と医療ニーズに合った製品情報、適正使用の推進に向けた活動を実施していくとしている。両剤は甲状腺機能亢進症の多くの患者向けに需要があるとしており、業績への貢献に期待した買いが向かった。

■あさひ <3333> 1,144円  -111 (-8.8%)   本日終値  東証1部 下落率2位
 3日に発表した「3月度の既存店売上高は前年比15.5%減」が売り材料。

■フォーサイド <2330> 299円  +43 (+16.8%) 一時ストップ高    本日終値
 3日、フォーサイド <2330> [JQ]が子会社フォーサイドエンタテイメントがオーシャンズからスマートフォン(スマホ)向けソーシャルコミュニケーションアプリ「Eyeland」を譲り受け、サービスの提供を開始すると発表したことが買い材料。「Eyeland」は全世界125ヵ国で130万人を超えるユーザーが利用している新しい概念の「O2O」型地域コミュニケーションアプリ。GPS測位による位置情報を活用し、スマホの地図上に表示される近隣のユーザーとローカルストリームへの投稿・コメントや、ユーザー間の直接チャットを通してコミュニケーションを行うことができる。同アプリは、アバターのアイテムやコミュニケーションに利用するポイントの販売を主体としてきたが、フォーサイドエンタテイメントではO2O送客型広告サービスや芸能人・著名人などの公式アカウント、フリマサービスの展開などを図り、ユーザーの利用促進と、ローカルストリームを活用した「地域コミュニケーション起点の “O2O マーケティング”」サービスの提供を拡大する方針。

■省電舎 <1711> 1,077円  +150 (+16.2%) ストップ高    本日終値
 3日に発表した「Oakが同社の事業支援で15億円投資」が買い材料。
 Oakが同社の事業支援を目的とした15億円のエクイティファイナンスの引受を決定。同社は今後、「バイオガス・プラント業界No1」を目標にバイオガス・プラント建設工事の受託獲得を積極的に展開する。

■ブイ・テクノロジー <7717> 2,620円  +179 (+7.3%)   本日終値  東証1部 上昇率9位
 Vテク <7717> が続急伸。日経新聞が6日付で「液晶製造装置のブイ・テクノロジーはスマートフォン(スマホ)用の有機ELパネルの画質をフルハイビジョンの4倍の『4K』に高める製造技術を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「有機材料をガラス基板に蒸着させるときに使うマスク(原版)を改良し、微細に加工しやすい樹脂の薄膜を活用して高精細化した」という。韓国サムスン電子などへの技術供与を狙うとしており、将来的な収益への寄与を期待した買いが向かった。

■マルカキカイ <7594> 1,835円  +36 (+2.0%)   本日終値
 3日、マルカキカイ <7594> が決算を発表。15年11月期第1四半期(14年12月-15年2月)の連結経常利益が前年同期比38.2%増の6.4億円に拡大して着地したことが買い材料。国内や北米などの自動車向けに主力の産業機械が販売好調だったことが寄与。クレーンや中古建設機械販売が伸びたことも増益に貢献した。

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