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【材料】<動意株・3日>(大引け)=ヤマタネ、あみやき亭、ウィルグループなど

 ヤマタネ<9305>=大幅高。山種グループの中堅物流会社で家電、食品メーカーを主要ユーザーに物流事業を展開、コメ卸も手掛けるほか不動産事業でも強みを発揮する。15年3月期の連結営業利益は前の期比13.3%増の43億5000万円を予想しているが、保管料収入の拡大やコメ卸の利ザヤが会社計画を上回り、「2割増の46億円近辺が見込まれる」(国内証券)との見方が浮上。さらに、16年3月期も新ビルの賃貸収入が寄与して利益成長が続く見通し。

 あみやき亭<2753>=一時ストップ高。足もと全体相場は内需の成長株に物色の矛先が向いている。そのなか、好業績で値動きの軽い同社株には個人投資家を中心とした短期資金の流入が加速している。国産牛肉を使う「あみやき亭」を主体に東海地盤の焼肉チェーンを展開、消費増税の影響に喘ぐ外食産業の中で焼き肉業態は相対的に強さを際立たせており、同社はその象徴となっている。15年3月期営業利益は前期比11.3%増の29億9300万円と絶好調。会社側が計画していた26億2500万円から3億7000万円近く上振れした。さらに16年3月期についても31億1000万円予想と増益を確保する見通しだが、同社は業績予想について保守的に出す傾向があるため、前期同様に増額の期待を漂わせている。

 ウィルグループ<6089>=大幅高で4日続伸。アベノミクス効果による景況感の回復は多方面にその恩恵が浸透、賃金上昇の動きと歩調を合わせて企業の求人広告需要も増加傾向にあることが確認されている。そのなか家電量販店向けにスマートフォンなどの販売支援やコールセンター向けオペレーター派遣を手掛ける同社にも追い風は強い。旺盛な「iPhoe6」の販売需要拡大などが収益押し上げ要因となっているが、同社は数十人規模で派遣社員を必要とする事業所向けに自社の正社員を派遣社員とともに派遣する「ハイブリッド派遣」で業界他社と差別化を推進、順風環境をしっかりとモノにしている。

 GMOペイメントゲートウェイ<3769>=一時ストップ高。LINEの上場再申請の報道を背景に関連銘柄が大きく買われるなか、ラインモールでの収納代行サービスを行う同社株にも物色の矛先が向いた。また、同社は2日、タブレットを使ったPOSシステムを導入している飲食店向けに新たに決済サービスを提供すると発表したことも株高を助長している。

 キユーピー<2809>=大幅高で5日続伸。同社は2日の取引終了後、今15年11月期の第1四半期(14年12月~15年2月)連結決算を発表。売上高1355億8000万円(前年同期比3.1%増)、営業利益54億5800万円(同53.4%増)、純利益50億8400万円(同2.5倍)と大幅な増益を達成、これを好感している。調味料事業やサラダ・総菜事業、物流システム事業などが好調に推移。鶏卵相場の安定やサラダ調味料の伸長、物流システム事業のコスト改善効果が利益を押し上げている。

 サイネックス<2376>=大幅続伸。同社は2日に、ふるさと納税の業務代行契約を相次いで受注した発表。15年度から納税制度が変わったこともあって注目度が高まるなか、同社のさらなる事業拡大などが期待されているようだ。2日に発表されたのは、埼玉県入間市の「入間市ふるさと寄附金の一括業務代行に関する契約書の締結および納税サイトのリニューアル」や、奈良県宇陀市の「宇陀市ふるさと寄附事業の一括業務代行に関する協定書の締結」、愛知県知多郡東浦町の「東浦町ふるさと寄附委託業務契約書の締結および納税サイトのリニューアル」。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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